冥府魔道といいますな。骨董にしろオーディオにしろ、のめり込んでしまえば金銭感覚はなくなるは家族は放ったらかしだは(家族が見放したとも言う)、まぁ健全な生活を送っている皆さんから見ればどこかネジが外れているとしか思えなくなる。だから「マニア」(もの狂い)というんでしょうが。
自転車も、その例外ではありません。かつてこだわりのランドナーやスポルティフを集めた「魔物たち」という名著(?)があったごとく、はまってしまえば後先なくなってしまいます。
私の周辺で見かけたその手の「愛車たち」を集めてみました。彼らは決して決戦用ではない、さりとてお飾り、でも断じて、ない。
共通項は、持ち主がこだわり抜いて相棒にしている自転車ということです。順次、増やして行こうかと思っています。

leica_nouveclassico01.jpg (212488 バイト) 50を過ぎてロードレーサーにはまった仲間が「クラシックバイクがほしい・・・」と、起きていても寝言をつぶやくようになって、はや数年。MASIの工房を訪ねるなど、どんどん深みに(自分から)はまっていたら、朝練の大御所がよんどころない事情で、DE・ROSAを手放すことになり、2007年10月に譲り受けることができたという幸運なバイクです。
さっそく分解掃除、自力で組み立てに挑戦という無謀かつギャラリーにとってはこれほど面白いものはない、という楽しみを提供していただき、その節はありごとうございました。m(_ _)m
冗談はさておき、別項でご紹介したNouvo ClassicoはSLXパイプですがこちらはTSX。シートパイプ裏には薔薇のマークが入っています。たしか、これが最初のモデル(だったと思う>うろ覚え)
パーツはカンパ・Sレコード(リア変速機は旧プレート)、3tttのハンドル周りなど、まずは文法通りですが、リムがフィアンメ・ハードシルバー、スポークもステラ、とイタリアパーツにこだわった構成であります。今からこれを組もうったって絶対にできないので、大事に乗るように。m(_ _)m
他の画像

40anniv1.jpg (208177 バイト) 上のNouvo Classicoと同時に手放された貴重品。
'93年の40thアニバーサリーモデル。SLXにラグメッキ処理しています。
エルゴレバーのCレコード、3tttのハンドル周り、リーガルなどなど定番パーツメーンですが、カンパのリムを発色処理したチタンスポークで組み上げているのが、いかにもこの時代らしいところ。
Nouvo Classicoと同様、シートパイプの裏には薔薇、チェンステイにはちょっと意匠の違う「Diamante」マークが入っています。
譲り受けたのはいつの間にやら四十路を迎えつつあるHorihori氏。所蔵バイクもナンベー朝練LOOKブームの発端となった585をはじめ、MASIだのLEMONDだのいつの間にやら結構な台数になっております。
これはそうそう手に入れることのできないフレームですから、お座敷寿バイクになりそうですなぁ。
他の画像

curtisxc01.jpg (154963 バイト) 英国・イングランドの手作りメーカー、CurtisのクロスカントリーMTB。2007年1月から3月にかけて、福岡市西部の山里で、担ぎとシングルトラックで遊んだのですが、知人のMTBを借りて参加した仲間がMTBの楽しさに目覚めてオーダーしたものです。
そこはそれ、南米朝練、ってのは速さはともかく凝り性については人後に落ちないおやじばかりですからMTBを造るにしてもですね。スケルトンオーダーで240K付近。まぁ良く見つけてくること。
パイプはReynolds853、TIGかと思ってよく見るとロウ盛り。大変丁寧な作りで好感が持てます。実際、組んでみたらエンドやディスク台座などまったく修正の必要がなかったといいますから、立派なもんです。
パーツはXTRとMaguraがメーン。このMaguraのディスクブレーキもいっさい修正しなくてもぶれずに回ります。これも大したもの。
ちなみにシートサイズ450mmペダルなしの状態で10.7kgに収まっております。
バネ感があってグイッと進むいかにも853らしい乗り味です。こういう上質なクロモリフレームがまだあるんですねぇ。ちなみに日本でも手に入ります。
他の画像 http://curtisbike.exblog.jp/