健康と環境の追い風に乗って、広がる自転車人気。スポーツとしての道具として市民権を得るにしたがって、関連書籍も増えてきました。マニアックな読み物、自転車をテーマにした小説、漫画、私のように古い人間には予想だにしなかったメディアにも自転車、それもかなりマニアックな話が掲載される時代になりました。折に触れて「親父のつぶやき」で紹介させていただいてはおりますが、一度まとめてみてもよかんベェ、ということで自転車をテーマにした出版物を見かけるたんびに取り上げてみます。

骨董品収集家養成本。
自転車専門誌「New Cycling」(今でもちゃんとありますよ)1979年5月臨時増刊号の復刻版。30数年前、私がまだペェペェの平社員だった頃ですが、変速、ブレーキ等々の機構がほぼ固まった時代です。ロードかMTBかしかない(言い過ぎ?)現代と違って、ランドナー、キャンピング、スポルティフ、ミキストとバラエティに富んだ良い時代でもありました。
なので収録されているのはランドナーからロード、ピストまで約300台。当時はイタリアよりもフランス、って雰囲気があったのかな? フランスで今はなきルネ・ルスやサンジェ(こっちは健在)までも取材しています。これにトーエイ、アルプス(なくなっちゃったね)をはじめ国内の主立った製作所のオーダー車がずらりと並んでいます。
パーツも多種多様、特に今ではほぼ壊滅したフランス、国産(シマノ以外)パーツがたくさん掲載されていてそれだけ見ていても飽きません。
今更、こーゆー自転車を造ろうというのはまぁアナクロでしょうが、古かろうが何だろうがきれいなものはきれい、とつくづく思います。
これ、カラーだと言うことなし、なんですけどね。
スペシャルメイドサイクル総覧(2007) エヌシー企画
87876-08
2011/8/21