最近、数多くの「クスリ」が出回っています。「無理なくやせる」と称する怪しげなダイエット方もまったく廃れる気配なし。ホントに効くのならとぉの昔に肥満の悩みはないはずなのにね。それでもついつい買ってしまったり試してみたりを繰り返すのが、凡人の弱いところでありまして……。

運動中に飲む>2002/4/30
手軽な補給食料が出回っています。ここでは摂取しやすい流動性のもののうち、最近話題になっている製品を取り上げます。また身近なものでも以外に効く製品もありますよ。
<VAAM>
スズメバチのエネルギー代謝を研究した結果生まれた、脂肪を効率良く燃焼させる(といううたい文句の)クスリ。各種アミノ酸が主成分。
眉唾と思われるかもしれませんが、かなり効きます。練習前30分から45分ほど前に飲むと、食事抜きでも1時間半から2時間は持ちます。
本来、やせ薬ではないのですが、毎朝飲んで半年ほどで見違えるようにスリムになった女性もいます。空腹でだるくなったときに飲むと、しばらく力が出てきます。
このクスリ、アルコールの飲み過ぎで夜中にのどが渇いた時に飲むと、ぴたりと渇きが止まります。最近では、こちらの用途が多くなってしまいました。
 味は、缶入りと粉がグレープフルーツ味、ゼリーがレモン味。おいしいものではありませんが、まぁ慣れの問題でしょう。
<オーバー・ドライブ>
体内に溜まった乳酸を速やかに分解する、という触れ込みの総合ビタミン剤。飲んで力が出る、というたぐいのものではありませんが、練習前30分から45分ほど前に飲むと1時間半から2時間あたりでガクっと力が落ちるのがわかります。その間は効いているんですな。
本来の使い方は、練習後に飲んで疲労回復を図るものです。ビタミンの吸収にかなりの水が必要とのことで、350cc〜500ccの水を飲むよう勧めています。
国産もありますが、米国のものとは成分が違うようです。米国のものでないと効きません。米国製は会員制の商品なので、個人輸入しているものを譲ってもらうしか入手ルートはありません。
<トップ・テン>
即効性の燃料補給ドリンク。成分はマルトース、デキストリン、グルコースにマテ・コーラ抽出液(興奮剤ですね)やクエン酸など。味は水あめ。足が死んだときに、ボトル(150g)半分ほど飲むと、とりあえず生き返ります。
<コーラ>
走っていて、どうにもだるい、という時にはコーラが効きます。ダイエット・コーラはダメみたい。普通のじゃないと。良く振って、炭酸を抜いて飲みましょう。ただ自動販売機に入っている350cc缶は多すぎますね。半分でいいな。

アブトロニクは効くか?>2002/4/30
TVの通販で話題になった「アブトロニク」。じっとしていてもシェイプアップできる、という触れ込みで爆発的に売れたとか。で、私の周囲にも試した人間が2人おります。
「腹筋が付けば基礎代謝量が上がって、脂身が減るはずだ」という理屈で使用したようですが、どうももくろみ通りにはいかないみたい。最初のうちは、刺激に反応して腹筋が面白いように動くのが、毎日使っていると刺激に慣れるのか効かなくなるらしい。
まぁ楽をしてやせようという魂胆は、だいたい外れるようにできております。
ただ、使いはじめは、猛烈に下痢をするらしい。で2人とも「便秘を治すにはすんげぇ効きます」と口をそろえておりましたな。(^O^)

リアップにご用心>2002/5/7
発毛剤「リアップ」を使うと、耐久力が落ちる、という話がまことしやかに広がっています。苦しい時に粘れなくなる、のでロード乗りには”大敵”とか。
使用中の人物が「それは本当です。使い始めて苦しい時に粘れんですもん。実は○○さんも最近、すぐ千切れるのでおかしいと思って聞いてみたら、こっそり使っていることを白状しました」と、それこそ白状しました。
リアップは、もともと高血圧の治療薬として開発されたもので、海外で心筋こうそくの発症例が報告されています。頭に塗った程度の分量で症状が起きるのか、という疑問もあって真偽のほどは今ひとつですが、少なくとも使用上の注意を守らず「たっぷりつければ、もっと効くだろう」というのはやめた方がよさそうです。
ヘルメットをかぶっていると薄くなるのが早いといわれているので、そうした方の気持ちは分からないではないのですが・・・・。

アブトロニクは効くか?>2002/8/7
アブトロニクが果たして効くか、とある病院で医師たちが論議したそうな。「筋肉は刺激に慣れるから、最初の数回は刺激で動くだろうが、すぐに効かなくなる」と、大した異論も出ずに終わったとか。
先ごろ紹介した仲間の使用感は正しかった、というわけです。

回転練習>2002/12/9
寒い時にゴリゴリ走るのは故障の元(というほど乗ってはおりませんが)、というわけで、12月から2月までは回転練習に徹することにしました。今更速くなるつもりはありませんので、狙いは脂肪減。
年の割に元気が有り余っているおっさんたちと走るのは強度が強すぎるようで、例年、冬練に切り替わっても腹が減るばかりでやせる気配なし、でした。グリコーゲンばかり使って、脂肪燃焼強度になっておらんわけであります。
というわけで、ひと冬、いつもの練習コース(糸島半島一周)を39T×16T固定で走ることにしました。小さな起伏の繰り返しはあるものの平地基調ですから30km/h(約100rpm)なら、エアロビ強度。置いて行かれようがちぎり捨てられようが関係なし。ちょうど良い回転練習にもなって暖かくなったころには締まった体にきれいなペダリングで一石二鳥、と皮算用だけはできあがっておるのであります。

心拍計を使ってみた>2003/2/3
心拍計を使い始めました。速くなろうなどと考えているわけではないので、無用の長物、と思っていたのですが、効率よく脂肪を燃やすためにはちゃんとした心拍管理が必要、と思い立ちました。
まだ2回、いつもの練習コース(65km)を走っただけですが、エアロビ強度で走るのは想像以上に難しい、というのが感想。平地無風なら30km/hちょいで流していれば130〜140bpmでちょうど良いのですが、ちょっとした登りや向かい風に遭うと簡単に150bpm超。人と張り合う、なんて飛んでもない。
(+_+)
ところで、最近の心拍計には、カロリー計算だけでなくカロリー消費分中の脂肪割合、なんてのも表示する機能があるのですが、これをもとに計算すると2時間ちょっと走って燃えた脂肪は80g〜90g・・・・。
現状では、「やせるためには運動よりも先に食う量を減らせ」、という無情な現実を突きつけられただけ、でございます。
m(_ _)m