FIXEDの悦楽」「扉を開けたら」を執筆してくださった名古屋在のベテランNさんから、新たなコンテンツをいただきました。
折からの自転車ブームで、各地の自転車イベントは大賑わいだそうです。ちょうどこのコンテンツをいただいたころに開かれた大分県・国東半島を巡る「ツール・ド・国東」は、約3000人もの参加者で大盛況だったようです。残念ながら仕事との兼ね合いで、ここ5年ほど参加できずにおりますが、イベントが盛り上がるのは大変うれしいことです。ただ、参加するにあたってはマナーを守り、主催者側が決めたルールに従わなければ、事故を引き起こしてしまいます。
イベントに出るのはちょっと怖い、出るからには楽しく走りたい、そうした方のためのヒントになればと、お許しをいただいて掲載します。

<承前>
はじめに
自転車を始めて一年ほど経つと、自分の走力を試してみたくなります。「仲間内ではそこそこ走れるようになったけど、自分はどの程度通用するのだろうか」が知りたくなる。
それを知る一つの手段がグランフォンドなど長距離イベントに参加することです。初めて長距離イベントに参加する方、特にある程度年齢がいってから自転車を始めた方に、何かアドバイスをしたくてこれを書いています。
2009/5/11

「出ようかな」と迷ったら、「出る」
歳を取ると「出ようかなと迷ったら『出ない』」という選択肢を取りがちです。
「走り切れるのだろうか」
「翌日の仕事に差し支えるのではないか」
「他人に迷惑をかけるのではないか」
などなど、不安なことばかりだからです。
でもここは「出ようかなと迷ったら『出る』」
「先達さんに誘われたら『出る』」とキッパリ決めてしまいましょう。
長距離イベントでは途中でメカトラや体力的な問題でどうしようもなくなったとしても、ちゃんと回収してくれますし、大体1〜2時間おきにエイドステーションなどがありますから、一人で走っているよりもはるかに安全で安心と言えるのです。
2009/5/11

イベントを選ぶ
ではどのようなイベントを選んだら良いか?
この問いは「どのくらいの距離ならば楽しんで走れるか」という問いに置き換えることができます。
あなたが普段走っている距離の2倍程度、あるいは自分が今まで走ったことのある最長距離の1.5倍程度の距離ならば、何とかなります。もちろんグランフォンド(以下GF)吉野のような、アップダウンの激しいイベントと、GF福井のような比較的アップダウンの少ないイベントでは違います。
いつも走っている距離よりも短いか、あるいは同じだと精神的には楽ですが、走り終わった後の達成感もそれなりじゃないかと思います。
2009/5/11