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持ち主に愛され、可愛がられていたバイクも長い年月のうちに壊れ、また、朽ちていきます。なかには良い持ち主に恵まれないままプロショップの隅で眠ったままのバイクもありましょう。
こうしたバイクのフレームが、何本か私のもとで復活の時を待っています。
狭い我が家にそうそうたくさんは置けないとは思いながら、何かの縁があっての邂逅です。ピカピカの新車時代、オーナーに愛されていたころの姿に少しでも戻してあげたい、と思っています。 |
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| <発掘の経緯>2007/4/29 |
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約2年ほど前、行きつけのプロショップ・南米商会が道路拡張に伴い仮店舗に引っ越しをした際、膨大なヤレフレームの中から掘り出したものです。素性はよくわかりません。どなたかが乗り換える際に手放して、そのままになっていたのでしょうか。
70年代半ばごろの製作と思われるケルビム製ロードフレームで、私の学生時代を共にしたフレームと雰囲気がよく似ていることもあって、「復活させる!」とわがままを言って譲ってもらいました。
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シートパイプ530mm、ナベックスラグとフォーククラウンのメッキ仕上げ。私が乗っていたものに比べ、ダボが付いていてフォークオフセットも結構大きい。ラグもあまり削り込んで仕上げた様子はなく、フォームの曲がりもいわゆるかっくん曲がり。吊しのフレームかもしれません。
重量はフォーク・ヘッド付きの状態で約2.8kg。時代を考え合わせるとクロモリの「イシワタ022」を使っているのでしょうか。一部は「024」かも知れません(後述)。
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<復活の方向性>2007/4/29 |
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狭いマンションの2室を占領していた娘二人がそれぞれ巣立ち、収納にめどが立った今3月、ようやくレストアの条件がそろいました。塗装屋さんに調べてもらったところ、メッキ部分は地肌まで錆が食い込んでいる状態。ですが、せっかくのナベックスラグですから地肌の仕上げ直しをお願いして再メッキすることにしました。メッキは地肌の仕上げひとつで出来上がりが違ってしまいます。
フォークのかっくん曲がりは、あまり好きではありません。フォークだけ社長に作り直してもらおうか、とも思いましたが「せっかくのナベックスクラウン。もったいなかよ」のひと言で、そのまま使うことに。もう、そう簡単には手に入りませんからね。
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一番悩んだのがエンド幅でした。70年代のものですから、リアエンド120mm。スプロケットは5段です。そのまま使うか、広げるか。
本来のレストアですと、そのまま使うのが普通です。ところが、当時手元にあった古いパーツは少し時代が下がって126mmのころのものばかり。
一念奮起、当時のパーツを一から集め直す、ということも考えましたが出回っている数も少なく(特に駆動系とハンドル周り)、126mm 6段でいくことにしました。歴史的名車、ならともかく、自転車好きが乗り倒すたぐいのフレームですので、そのへんは自由で良い。と勝手な理屈を付けています。
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エンド幅の修正は、社長にお願いしました。フレーム製作をやめて20年近くになりますが、かつてのフレームの仕上げを知っているので、安心してお任せです。
チェーンステイ、シートステイの根本近くをバーナーで焙って広げ、左右を広げていきます。エンドが歪まないように、いろんなノウハウのある部分です。
普通ならある程度人力で広げることができるのですが、どうも大変に堅かったらしく人力では歯が立たなかったらしい。リア三角は、022より堅くて厚い024ではないか、という話。 |
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