2001年夏<北陸鎮魂の旅>

8月11日 金沢〜富山〜糸魚川(150km)
8月11日朝5時15分出発、JR博多駅6時発のひかりレールスターに乗車、新大阪で雷鳥83号に乗り換え金沢へ。
金沢駅前で自転車を組み立てるが、メーター、手袋などを忘れたのに気付く。仕方がない。午後零時20分金沢スタート。くりからトンネルは恐怖、と思っていたが意外とスムーズにクリア。気温27度、曇り時々小雨でグッドコンディション。ただし向かい風が足につらい。国道8号は外国人の車買いの自転車が目立った。

8月12日 糸魚川〜柏崎〜新潟(175km)
朝5時半起床。小雨が降っていたが出発するころには上がる。気温も23度と快適だ。8号線も352号線もトラックは少ない。海水浴場がやたら多い。出雲崎の良寛堂で良寛さんにヘルメットをかぶせデジカメでパチリ。午後4時に宿泊予定の新潟厚生年金会館に到着。夕食に行った「志の田」は、地酒がおいしかった。飲み過ぎで洗濯はしていない。地酒が効いたのか何時に寝たのか覚えていない。自分のいびきで目が覚めた。

8月13日 新潟〜村上〜酒田(170km)
午前7時45分スタート。今日の日本海の景色は抜群! 気温33度快晴、暑い。疲れているがまだまだ大丈夫。作家藤沢周平の故郷、鶴岡市を走る。庄内平野はきれいだ。酒田へは午後3時過ぎに到着したので山居倉庫へ行く。
午後4時。ホテル着。歩いて20分のコインランドリーで洗濯をするが待っている間やることがないので携帯でメール。
酒田での夕食は大当たり! 「伊豆菊」で地酒とダダチャマメ、岩ガキ、むきそばなどを食べる。

8月14日 酒田〜秋田〜能代(160km)
暑さがぶり返し、さすがに4日目で脚力も落ちた感。一直線に北上、左に八郎潟だが海が見えないし景色も変化しない。午後4時前に能代のホテルに到着、アウトバス4700円だが早く着いたせいか、風呂も洗濯もゆったり一人でできる。明日の朝早く出発するので、精算を済ませてしまう。自転車で7〜8分の所の町まで散歩し、春慶塗の箸を記念に買う。

8月15日 能代〜弘前〜青森空港(150km)
早朝3時半に起床。今回の旅の最後の日。若いころの仕事仲間の故田中格君の出身地である田県二ツ井町を、葬儀に出席しなかったのを詫びながらそして冥福を祈りながら、走る。「先生、いいからいいから、あの世に来たら、また一杯やろうよ」というカクの声がした。
二ツ井町は、遠くに白神山地を望み米代川が流れる良いところだ。午前6時ごろは気温21度、濃霧。山間を縫うようにして走る。青森県に入り、遠くに美しい岩木山が見えた。時間があったので弘前城へ行く。
 午後零時過ぎ青森空港着。自転車を掃除して輪行袋にしまい、顔を洗って着替え。JAS918便午後2時35分発に乗る。5日間かけた走ったところを、ものの1時間で飛んでいく。

9月1日〜2日、全日空の超割(どこまで行っても1回1万円)を利用して1泊2日で千歳〜函館 260kmを走った。
9月1日
朝7時、(一緒に走る)友人を迎えに行く。ANA273便で8時55分福岡発、午前11時10分千歳空港着。晴れ。空港で自転車を組み立てて11時半過ぎに出発、支笏湖を目指す。わずかな上りで景色は素晴らしい。支笏湖は大きい。美笛峠(630m)はダラダラ上り、コンビニはもちろん自動販売機も1時間以上見あたらない。
峠を下って大滝村あたりのログハウス風のドライブインでようやく昼食、コロッケ、キノコ汁、山菜おにぎりを食べて自転車仲間にメール。
 洞爺湖に行くつもりが分かりにくく、結局見ないまま虻田町に出てしまう。有珠山を右に見ながら走るが、海岸線のアップダウンが長く続く。
豊浦町から静狩の間は上りが多く、110kmを超えて友人は足にきてしまう。長万部に着くころには完全に日が暮れる。午後6時40分、予約していた「あずま旅館」に到着。古い旅館だが温泉なのでくつろげる。

9月2日
朝6時スタート。長万部駅近くで寝台特急カシオペアに遭遇。いつか乗りたい!近くのコンビニで朝食を済ませて出発、パラパラと雨が降っているが平地でフォロー、35km/h前後で走る。トラックも北海道はビュンビュン飛ばす。途中道路の段差でタイヤを取られ、2人ともこけた。
海岸線は遠くに室蘭をのぞむ内浦湾、9時過ぎには大沼公園に着くが休憩を取らずに走る。午前10時30分函館着。同11時30分発スーパー北斗7号で千歳に戻る。列車の中でかに飯。自転車で二日がかりのところを特急だと3時間、あっという間だ。ANA276便午後3時20分発、午後5時55分福岡空港着。