2010年夏
昨夏、四国行でめでたく日本一周を完結させた平田先生。今夏は、一周の途中でお付き合いが復活した旧友のお誘いでその友人が居を置く静岡に遠征しました。前回車で同行した旧友お二人とドイツ青年(壮年?)の3人を交えた道中となりました。
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静岡県佐久間町の友人T君より「今年は初盆なので遠くへ出かけられない。静岡県を自転車で回らないか」との提案で、彼にルートを設定してもらう。
我が家も年老いた母が、緑内障で目が見えなくなり認知症もどんどん進行して介護認定は最高グレードに達している始末。そんな母でも快適に幸せにゆったりと生きて欲しいといつも願っている。
ふり返って我ら同世代は、ボツボツ櫛の歯が欠けるごとくこの世を去っていく。小生も難聴が進むし、おまけに今年は、紺屋の白袴か?医者の不養生か?歯痛に悩まされる中での出発である。 昨年に続き車組(3人)との珍道中でもある。

8月12日「大雨のスタート」(愛知県豊川〜静岡県佐久間町)58km

新幹線を豊橋で降りると台風4号の影響か、強烈な雨である。都合よくJR飯田線で豊川駅までの電車がすぐにあるので飛び乗る。14分間10kmの様子見であるが天気はひどくなるばかりだ。 豊川駅より先、T君宅のある中部天竜駅までは1時間半以上列車はない。
走ったら2時間台で行けそう、豊川駅で待っている間に着くかもしれん。 意を決して自転車を組み立て、タクシーの運転手さんに国道151号線飯田方面への道を聞いて出発する。
道路は、水はけを良くするために中央部が少し高くなっているらしく、歩道側は川のような水溜りになっていて排水が間に合わないのだろう。マンホールの穴から噴水のように水が吹き出していた。仕方なく歩道兼自転車道に上がるが、しばらく行くと東名自動車道の架橋下で歩道が途切れてしまう。車道の左を水溜りに用心しながら走る。

走り出して30分もすると雨に慣れてくるし、暑くないので逆に快適ではあるがブレーキの効きが甘いのでスピードは控えめにイーブンペースを守る。
約40km地点三河川合のコンビニでマンゴーメロンパンを補給、泥まみれなので外で立って食べる。この道路は何回か車では走っているが自転車だと景色がちがうし雨で緑がきれいだ。
ほぼ予定通り午後2時過ぎにT君宅に到着。 まず自転車の手入れ、それから体を洗い、衣類の洗濯(をしてもらう)。うどんをご馳走になり、中部天竜駅まで今回も一緒に旅をする兵庫県のS君とドイツからのアン君をT君と一緒に迎えに行く。
車で佐久間ダムに行くと放水中、このダムは水力発電所としては日本一の発電量である。 東栄温泉で、ひと風呂浴びてT君宅へ戻ると近隣の人が初盆参りに参集している。日本の良き風習を垣間見た。 夕食はアン君がミュンヘンより担いできたビールで乾杯をして、S君土産の明石の蛸をつまみ、奥さんの豪華手料理。うまい酒、楽しい会話でいつものように腰が抜けてしまう。

本日の走行データ
D:58km
T:2h31m
A:22.8km/h
M:55km/h