2012年夏
日本(ひとりリレー)縦断を終えた後も、旧友のサポートでお盆の気ままな旅を続ける竹藪センセ。今年は静岡から甲府市へ。勝沼ワインを堪能した後、清里から諏訪湖を経て伊那へ。センセは今年、敬老パスをもらう年齢になりました。気弱なことを言っておりますが、ナニ、まだまだ元気ですよ。

われら団塊の世代のトップバッターは明治大正の時代ならすでにあの世、50年前だと平均寿命からして三途の川を渡っている最中である。
あっちこっち“ガタ”は出ているが幸い自転車には乗れる。今年も静岡県のT君のコース設定、兵庫県からはせ参じたS君と共に宴会三昧の同窓会であった。

8月12日(静岡〜身延〜勝沼=甲州市 87km) 
S君と新幹線で静岡へ、車で迎えに来てくれたT君と合流しまずはガソリンスタンドで給油。
今日は東海道「興津の宿」をスタート地点としていたのだが車は東名高速から新東名の新清水で出る。12kmほどショートカットして、標高330mの富士見峠も車でクリア、老体をいたわってくれる。宍原小学校の前で自転車を組み立て午前10時半スタート。
国道52号線を20km進み、万栄橋を渡って富士川とJR身延線沿いのほとんど車の走らない県道10号線に出る。フォローの風ではあるが川の上流に向いアップダウンの連続、日差しも暑くなる。
途中ロード練習中の集団と出くわす。10人ぐらいが先行しやや遅れて5〜6人、最後尾に監督車(「法政大学自転車部」との張り紙あり)。全員大汗!
JR身延駅前で車組と合流し昼食、二人は日蓮宗総本山の身延山へ寄って行くというので、一人52号線へ戻り甲府ワシントンホテルを目指す。
甲府へ最短で行こうと、自分で書いた簡単な地図を頼りに富士橋を渡り県道4号線に入ったが方向感覚を失いややパニックになる。コンビ二で時々道を聞くが要領を得ないことが多い。セブンイレブンと駐在所を見つけ、誰もいない駐在所のブザーを押すと小学生の女の子が出てきて、後ろから美人の奥さんが登場した。道順を聞くと「間違っていませんよ」と言われ一安心。
ほどなく本官があらわれ地図をもとにていねいに教えてもらい「道の駅とよとみ」まで行くことができた。
そこで車組に連絡すると、まだ身延山にいるので勝沼(甲州市)に行け、と指示される。ここでまたまたパニック、道の駅の地図を見たり出店の若者に聞いたりして地図をメモする。
いったん甲府市内に入り国道20号線で勝沼へ、午後4時過ぎにワイナリーの看板が見えてきたので山崎デイリーストアーで電話すると、いつの間にか車組に追い越されていた。
本日の走りはここで終了。
ぶどう園に寄り、「勝沼ぶどうの丘ワインカーヴ」で試飲、営業時間が午後5時までなのに到着は15分前。あせって20杯、味はほとんど分かっていない。白の方が美味かったような…
夕食はT君が予約してくれた「Four Heats Cafe」。甲府駅近くの小さなお店だがオーナーが甲府をこよなく愛し地ビール、ワイン、そして美味しい料理に舞い上がってしまった。
東京からJRで1時間半、日帰りで甲州ワインを楽しめるナイススポットである。〆のグラッパ(ぶどうの搾りかすを醗酵させたアルコールを蒸留して造る食後酒)は美味かったな〜〜

本日の走行データ
T:3:30
D:86.5km
M:60.2km/h
A:24.7km/h
本日のコース ※ 本文にもありますように、途中、本人がパニクってしまったので一部は推定です。

8月13日(甲府〜清里 42km)
予定と違うコースを走る!!!
当初、八ヶ岳 富士見高原のペンションを目指す予定が50kmもないのでどうしようかと思っていると看板に“清里”が出ているので何気なくそちらへ……
国道141号線の出足は ゆるやかな登り、楽勝ペースで行くつもりがズーとほぼ直線状態で、だんだん過激な登りになりグングン暑くなる。
サポートカーに泣きの電話を入れると二人はまだ甲府市内の美術館。
コンビ二でリフレッシュして、足取り重く上っていくと清里駅まであと1kmちょっとの所の蕎麦屋で待っていてくれる。たいして走っていないのにもう自転車に乗る気がしなくなり本日はここまで。
JR小海線(愛称:八ヶ岳高原線)清里駅は標高1,274m。野辺山駅についで日本で二番目に高い駅、駅の前はミニ原宿で風情なし。車で八ヶ岳高原道路を下っていく途中から雨になった。T君もS君も甘辛党、金精軒製菓に立ち寄り信玄餅の生を宅配。
今夜の宿は富士見高原のペンション・ラクーン。近くの「八鹿の湯」で汗を流し夕食は洋風フルコースに地ビールとワインで早々にダウン。
三人でイビキ合戦のようだったが早く寝た者勝ち。
本日の走行データ
T:2:22
D:42.1km
M:50.3km/h
A:17.7km/h
本日のコース