2015年秋
昨年の台湾自転車旅行の帰路、同行のINOU君と今度はハワイに行こうかと冗談とばしていたら実現してしまった。
ご承知の通り、常夏の島ハワイに日本のような四季はない。
ホノルルは4〜10月の乾季、11〜3月の雨季に大別できるが、雨季といっても一日中降ることはなく時々ざっと降る程度らしい。
自転車の旅はできるだけ雨を避けたい。そして休みの取りやすい時期(いまだに現役なので)なおかつ割安な旅ができる時となると10月初旬かな…という訳で画策した結果、福岡発の直行便激安ツアー10月7日発4泊6日に決定した。
しかし今年も心配の種がある。6月まで流動食をスプーンで食べてくれていた96歳の母が、頻繁に誤嚥性肺炎を起こすようになり、医師の勧めで中心静脈栄養に切り替えることにした。自分の意思で決定できない母(認知症&要介護5)は、「こんな事しないで自然のままがいいよ」と思っているかもしれんと悩んだが、高熱を出し苦しんでいる姿を見ると少しでも楽になるならと、お願いした次第である。
そして自分の遊びの段になると、日本にいない数日間は無事生きていてくれよと、欲が出て介護施設の人達や担当の先生に無理をお願いして出発した。

10月7日 移動日
ハワイの中心地、オアフ島との時差はマイナス19時間。日本時間に5時間プラスして1日引く。
福岡空港に夕方早めに着きチェックインカウンターに並ぶ。長い列ができていて予定のデルタ航空DL598便は満席。INOU君は自転車を二つの荷物に分け、許容内寸法にしていて無料、小生は預け入れ手荷物代金150ドル支払い。そして席も別々となり午後7時30分に福岡空港をを飛び立つ。約9時間のフライト中、2〜3時間うとうとしただろうか。予定通り現地時間朝9時過ぎにホノルル空港着。
JTBカウンターに集合し、各ホテルまでの送迎バスに乗るが我々二人だけが激安ツアーのため途中で降ろされるはずの所を、重い荷物があるので、と交渉して宿泊するホテルまで行ってもらった。
自宅から持参したUSドル、運転手さんに気持ちよくチップとして渡す。
午前11時には宿泊する「Waikiki Sand Villa Hotel」に到着。アラワイ運河の傍で海は見えないしワイキキビーチまで600m、JTBではDランクであるがGood!
午後3時のチェックインまで荷物を預けることができ、2階のホスピタリティルームは無料でパソコン、シャワー、電子レンジ使用OK、そしてソファーで仮眠もできる。隣の部屋にはコインランドリーも設置されている。
少しくつろぎ時差ぼけ解消にと、ワイキキの街を探索する。ホテルから歩いて10分でビーチ着。浜辺には水着姿の老若男女、みんな楽しそう。昼食はバーガーキングにて巨大ハンバーガーをかぶりつく。
メインのカラカウア通りやクヒオ通りを歩いてみる。ABCストアー(コンビニ+お土産屋)がやたら目に付く。
午後3時、ホテルに戻り部屋で荷物を整理して自転車の組み立てをする。なんだかんだで2時間費やし、ようやく走れる準備が整う。もう一度外出し近くのスーパーマーケット「フード パントリー」で食料や飲み物、アルコール類を買い込む。
明日オアフ島一周の予定なので今日は部屋食だ。初日から味気ないがコロナビールとスパムむすびでハワイのC級グルメは味わえた。がんがん飲んで午後8時には寝入ってしまう。