南米朝練の常連、平田公成さんは、毎年お盆を利用して日本縦断をしています。前年走ったところから走り足して距離を伸ばすという形で、日本海側から日本最北端に達しています。
福岡市・赤坂で歯科医師をなさっている平田先生は昭和22年生まれ。40歳を過ぎて自転車を始めるや「自分が風になる」魅力にすっかり取りつかれ、九州のホビーレースやイベントの常連になりました。9月に福岡県添田町で行われる英彦山ヒルクライムレースでの連続優勝(エイジクラス)をはじめ、ツールド国東、壱岐サイクルフェスタなどで常に上位に顔を出す名物選手です。
50歳代後半(連載開始時:すでに60代/2011年9月追記))とは思えない体力と精神力で日々精進を重ねるだけでなく、飲む時は人並み以上に飲む模範中年。ただレースでは、白髪頭を良いことに年寄りのふりをして若い者を追い回すのが快感、という困ったおじさんでもあります。
若者の貧乏旅行とひと味違ったスーパー中年の旅行記、私(プロフィル参照)のたっての願いを聞き入れて2000年以降分を寄せて下さいました。随所に平田先生らしい負けず嫌いが顔をのぞかせているのがほほえましくもあります。お楽しみ下さい。 |