スポーツとして自転車に乗る人が増えています。
メタボ対策、地球温暖化、原油価格の高騰etc 環境と健康に優しい自転車の良さを知っていただくのは中学生のころからサイクリングに染まっていた間もなく老人としては大変嬉しいことです。
ただ、自転車、特にロードレーサーは一般に考えられているよりはるかに速い乗り物です。公道を走る以上、常に危険と隣り合わせであることを忘れては困ります。信号無視をはじめとする交通ルールを守らない行動は、自分がケガをするだけでなく、人様を傷つけてしまうことになりかねません。車やオートバイなどと一緒に道路を走る交通社会の一員として、上手に走るノウハウを覚え、マナーを守って走ることが、社会の自転車に対する理解につながると信じています。
ここで紹介する事柄は、あくまで公道上で事故を起こさないためのノウハウやマナーです。競技としての走り方と一致するとは限りませんので、その点を十分ご理解下さい。速く走るだけが能じゃない。社会においては「
無事之名馬」なのです。

インナーは大切(ウエア編・2)
派手なジャージの下、何を着ますか? 真夏なら素肌にジャージ、というのもアリですが、インナーウエアは、暑さ寒さから体を守ってくれる優れものです。
夏や暖かく感じる時は、メッシュ上の「クールアンダー」。汗を外に出し、ボディをサラサラの状態に保ってくれます。汗でべとつかないのでかえって涼しく感じます。
冬や涼しさを感じる時は、目の詰まった「ウォームアンダー」。ロビロンとかヒートテックとか、素材によって商品名は違います。こちらも生地が汗をため込まず、体から熱が奪われるのを防いでくれます。
登りは大量に汗をかくけれど、下りに入ったら風でどんどん熱を奪われて寒い、ということが良くあります。これは自転車ならでは、なのでやはり専用に設計されたものが安心です。
一番、始末に悪いのが木綿の下着類。汗で濡れて乾きにくく、夏はともかく冬は絶対にいけません。
2009/1/24

防寒は大げさなくらいでちょうどいい(ウエア編・3)
冬も終わろうかという時期に、防寒の話を書くセンスのなさよ。(^_^;)
この10年で目を見張るほど進歩したのは、自転車機材そのものもさることながら、防寒ウエアではないでしょうか。
ひと昔前は、ぼってりとした厚手の生地のジャケット(それも大して暖かくはない)か、ジャージを重ね着するぐらいしか手がなかったのですが、最近は薄くて柔らかいのに風を通さず、保温してくれるさまざまな防寒ウエアが出ています。
ジャージやタイツ以外でお勧めしたいのは、首周りと耳の防寒。首周りを暖かくすると体がこわばるのが防げますし、寒風にさらされている耳を覆うと鼻水がかなり緩和されます。また、保温性の高いソックスと風を通さないシューズカバー、インナーカバーなどを組み合わせると足先の冷たさがかなり違います。
アソス、カンパ、パールイズミなどが風を通さず保温性の高いジャケットを出しています。多少高価ですが、冬に走りたいなら無理をしてでも買う価値はあります。
サイクリングでは、たびたび休憩します。そのたびに体が冷えてしまっては楽しくないし、事故の心配も増えます。レースではないので、多少汗ばむ程度に着込みましょう。
年とともに、寒さに弱くなっている私など、長袖のロビロンアンダーに薄手の起毛長袖ジャージ、その上にカンパのジャケットを着込んでおります。たかだか気温10度程度でもm(_ _)m
2009/2/1

事故を起こしたら(事故っちまった編・始めに)
これだけ気を付けていても事故ってしまった。仕方がありません。これだけたくさんの人が往来しているのですから。
嘆いていても始まらないので、事故に対応しなければなりません。
心掛けることは、まずは冷静に、そして勝手な思い込みをしないこと。あとは誠意と常識です。
個別のケースによって対応の仕方は千差万別です。こればかりは経験、によるところが多いのは事実ですが、それでも基礎的な知識はないよりあった方が絶対に良い。多少なりとも参考になれば幸いです。

何をおいても通報(事故っちまった編・1)
最優先でするべきことは、警察または消防署への通報です。けが人がいれば、まず消防署(119番)へ救急車をお願いします。幸いけが人がいなければ警察(110番)に通報しましょう。なお、救急車をお願いすればたいていは警察に通報してくれます。
通報する際に一番大切なのは、「
どこで」をはっきりと伝えること。信号機付き交差点なら信号機の横に交差点名を書いていますから、すぐに分かりますが、何もない田舎道だとどうします?
電柱を探しましょう。右の写真のような札が必ず付いているはずです。この番号を伝えましょう。これで正確に位置が特定できます。日本の警察の底力をなめてはいけませんよ(~_~)
消防署は地域によって差があるようですが、例えば福岡市はすでに警察と同様のシステムが導入されています。
また、住所を書いたシールを貼っている自動販売機も増えてきました。こちらは主に防災目的で消防署が貼付を進めているものです。そういうものも利用して、とにかく正確に場所を伝えることから事故の後始末が始まります。
2009/3/8