自転車にハマってほぼ半世紀、それなりの数の自転車に乗ってきて強く印象に残っているフレームがあります。例えばTVT。デ・ローザ・メラク、マジ・アルミニオもそう。この2台、アルミフレームです。ちょっと踏めばタイムラグなしに飛び出してくれる、アルミならではの爽快感がたまらんのですね。だいたいが軽硬いフレームが好きだし。
で以前から、アルミを物色していて、スカンジウムに興味があったのですが、試しに「色、(好きに)塗れる?」と聞いたところOK!との返事(正確には、デ・ローザが使っている色なら、ですが)に決断しました。(色オーダーについては、ショップの某店長と代理店の営業氏との間で、ケシカラヌやり取りがあったようですが…)
スカンジウムは、スケルトンフルオーダー。
重要な部分に細かい制約があり、身長170cm以下だとかなりの難問。nagi師匠のおかげで難なくクリアできましたが、プロショップと称するところでも、そうそうできるものではありませんね。オーナーもそれなりの知識がないと、提示されたスケルトンで乗れるかどうかわからんし。
乗り味で一番驚いたのが、いわゆる「芯が出ている」感がすごく強いこと。下りで前に出る感覚は今までのどのバイクよりも強い。どの速度域でもかっちりした加速感が楽しめるし。
その分、くたびれるのも早いしリズムが狂うとまったく前に進まなくなる。まだKingの方が優しい。でもいいんだ。最近は乗っても4時間100km未満だから。
カーボンバイク全盛ですが、じゃぁカーボンバイクがアルミ(や他の素材)をすべて凌駕しているのか? 他の素材ではダメなのか?という疑問に答を出してくれるフレームです。さすが、イタリアもの(というかデ・ローザ)。