新しいパーツやメーカーの噂、非力なローディーの試乗記、複雑怪奇なパーツの互換性をクリアする方法etc・・・。自転車雑誌やプロショップでは相手にされないお話を集めてみました。随時更新します。
 ただし、あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。安全のためには「裏技」はお試しにならないほうがよいか、と(^^;) 思います。
(2016/8)

クリート位置のラビリンス>2016/8/15
写真は昔懐かしい、旧ルックのクリートですな。
10台の走行可能ロードバイクのうち、3台は現行品のマビック(タイムOEMね)だけど、3台はとっくの昔にクリートさえも店頭から消えた旧ルック…。(ちなみに残り4台はクイルペダル…)
寄る年波で仲間と集団走行するのがきつくなったこともあり、ハナから付いていかずにすむように、できるだけ旧車を引っ張り出して乗っておりますが、旧ルックのクリート位置がどうにも定まらない。
先日、C40で合わせたのに、今日、マスターオリンピックを引っ張り出したらどうにも違和感が拭えずに、何度も止まっては調整するはめになりました。C40の前にマジTIG(コンポ入れ替えに伴って、今はマビックになってるけど)で合わせたはずなんだけどなぁ。
マビックだと3台どれも違和感なし。考えられるのはマビックはクリートが前後支点とも左右にわずかに動かせるのに対して、旧ルックはまったく動かない、ということぐらい。Qファクタ?とも思ったけど、同じクランク使っているものもあって、それだけではなさそう。フレームのスケルトンや材質など様々な要素が絡み合って、ペダリングに微妙な影響があるんでしょうね。
厳密にポジション合わせをするなら、ロードバイク1台にシューズ1足、という話を実感しましたです。
(^_^;)プロじゃないので、そんなことはやらんけど。

深遠な車輪の話・1>2016/8/20
NAMBEIピストラーダを3台お持ちの「名古屋のN」さんは、拙HPにも奥の深いコンテンツをいくつも提供していただいているエンスー(古い?)です。先日、南米朝練掲示板にこんな書き込みをされました。

某サイクルに中古のピスト用ホイールがありました。オロ仕上げのリムとシュパーブのハブに一撃。でも 28Hです。36H以外のホイールは乗ったことがないので、28Hというと強度的にちょっと不安。28Hのホイールはやっぱり弱いんでしょうか。還暦過ぎ の爺がよたよた走るだけなら、おおむね大丈夫なんでしょうか。「大丈夫だよ」というご意見がいただければ、今すぐにでも取り置きの電話をかけてしまうんですが・・・。






nagi師匠から、的確なアドバイスがありました。

オロで28Hですと、リムはマビック・オロ7かと思われます。
オロ7は確か260gか270g辺りで、当時は最軽量に属するリムで、28Hでしたらトラック中長距離、または中距離で1000mTTもこなせる人が決戦用として使用していました。
オロ10は確か310gか320g辺りで、36Hですが、私が学生時代から競輪選手になっても街道練習用として、手に入る間は好んで使用していました。
また、スーパーチャンピオンにも少し重ためのリムにオロ仕上げがあったと記憶しています。
Nさんの経験と年齢を考えれば28Hでもオロ10かスーパーチャンピオンであれば使われてみるのも面白いかと思います。
先ずリムが何かを調べてください。
そう言えばアラヤも少し遅れて色んな色を出していましたからオロ仕上げもあったかもしれません。
私が持っていたアラヤのカラーリムは赤でしたが、やや重ためのリムでしたので、同じリムの色違いでしたら、オロ10同様、使われてみるのも面白いかと思います。













古いパーツに詳しくない方のために、少し付け加えるとマビックの「オロ」シリーズは'80年代まで生産されたチューブラータイヤ用のパイプリムです。'80年代半ばに、新世代リムとしてのGP4シリーズや純レース用のSSCシリーズが発売され、フェードアウトしましたが、メーカー自らが「fitted on top of the line bicycles」とうたっていたとおりの高級品です。
当時のカタログによると、ORO10は310g、ORO7は270g。(さすがnagi師匠、覚えているのね)24、28、32、36Hがありました。
ちなみにスーパーチャンピオンのOROモデルも同時期のもので、トップグレードの「アル・カン・シェル」にありました。こちらは350gと、当時としては重量級。これもプロユースのリムですね。
続く…

ベテランの役目>2016/8/26
サイクリング人口が増えたのは歓迎すべきだろうけれども、正比例してマナーが悪かったり基本が出来ていなかったりする人も増えたのは仕方のないことなのかね。ロードバイクだけでなく、純然たる競技であるはずのトライアスロン大会でも同じらしい。
南米ブログにナオが少しだけぼやいていましたが、実情はまだまだすごいらしい。
下を向いてボトルを取るので斜行する、下手くそのくせにDHバーやエアロホイールを使うのでよたる、コーナーで大外から平気でかぶせてくる等々。あるチームジャージを着た参加者に目立った、といいます。老舗ショップに集まるチームらしいが、そこは実績のあるメンバーも多く定評のあるショップなんだけど…。先日は、そのジャージの集団が炎天下、フラフラになりながら歩道を走っていたと話題になったし。
ショップ側からすればお客さんなので、厳しく指導しにくい、ベテランにとってもショップの手前、あんまり口を挟めない、ということらしい。これでは初心者も不幸。マナーの悪い人が増えたら、サイクリングそのものが敵視されそうで怖い、最近、幅寄せされた、という声を良く聞くようになったし…。
ショップが教えないなら、そこはベテランが教えてあげなくちゃ。