南米朝練の名物親父の一人Dr.Kは、とんでもなく重いギアをガシガシ踏んで、激坂を矢のように登っていくことで有名です。平地も速く長距離もOKというスーパーマンであり、どこまでもストイックな走りが身上で、時に過酷かつ奇抜な企画(もちろん走りの)を実行に移し、親父たちを翻弄しているのであります。
すでにご紹介した「夏の日の幻影」に始まり、雷山観音激坂ヒルクライム、ご紹介はできませんでしたがロードレーサー林道走破etc......。
(+_+)
バラバラにご紹介していては全貌がつかみにくい、という声がありましたので、まとめてみました。名付けてDr.Kのストイックシリーズ!
本人曰く
*******************************
苦しいゆえストイック
せつないほどストイック
美しいまでに昇華されたストイックな世界
背中に哀愁を漂わせ激坂でアタックをかけ続ける
自転車野郎のダンディズム、走りの美学
南米のミスターストイックと呼ばれる男が
世に問うこのシリーズして自転車道を語ることなかれ
*******************************
(^0_0^)

  

2nd Koga's Cup無事終了!

激坂をストイックに楽しむKoga's Cup、第2弾が2007年4月15日(日)に行われました。記録を掲載しています。写真はちょっと待ってね(^_^)b

結果はこちら

 

 Dr.Kが「旅」をテーマに、思いを綴ってくれました。「夏の日の幻影」と一緒に読んでいただけると、ストイックK誕生の秘密が理解できる、かも知れません。(^。^)

 

遠くへ行きたい

私は幼少のころより遠くへ行くのが好きだった。
 よく三輪車で家から2〜3kmも離れたところに行っては、近所の人たちが総出で探しに来てくれていた。古き良き時代である。
 小中高校時代も、いつも一人自転車で遠くへ行っていた。このころから「孤高の人」を気取っていたのだろうか。
 大学へ入ると迷わずサイクリング部へ入部した。日本中を走ってみたかったのである。大学6年間の春休み、夏休みに合計13回旅に出た。この13回を合わせてほぼ日本一周になる。
 ほとんどは一人旅で、2〜3週間の日程、650Bのランドナーにたくさん荷物を積み、シュラフで野宿しながらの旅だった。
 行程は一応決めていたが、天候、風向き、体調そして気分次第で、予定はいつも大幅に狂っていた。それもまた一人旅ならではの気楽でいいところでもあった。
 朝早くから日暮れまで走り続け、走り着いた所を宿泊地とする。駅やバス停のベンチ、橋の下などにシュラフで寝る。時には親切な人に一宿一飯の世話になることもあれば、駅で寝ていて叩き出されたこともある。
 炎天下、一人黙々と走り続ける。夜もシュラフで野宿では、熟睡できるはずもなく、毎日、疲労はたまっていく。こうして走り続けることが嫌になり、途中で帰りたくなる。そのころ、ユースホステルでよく歌われていた歌の一節に「こんなつらい旅なんかもう嫌だ 旅を終わろう汽車に乗ろう」というのがあったが、まさにその心境だった。それでも何とか気を取り直して、また走り続ける。
 このようにつらい、苦しい一面もあるたびであったが、それだけに充実感、達成感もあり、良い思い出になっている。自分の足で行った所だから、日本中のほとんどの場所を今でも覚えている。坂のきつさ、夏の暑さ、風のにおい、海の青さ、色々な人との出会い、時々、脳裡によみがえって来る。

 旅には3度(3回分)の楽しみがあると思う。

1.旅に行く前
 旅の予定を立てる。地図やガイドブックを見て未知なる世界への期待が膨らむ。ついつい欲張りできそうもない計画を立てるが、それも一興。もうこの段階で、心の中で旅をしている。
2.旅をしている時
 前述したように、楽しくもありつらくもありということだが、そのきつさ、つらささえも楽しむことは、ストイックな楽しみ方と言えよう。
3.旅を後で振り返る時
 実は、これが一番楽しい。今でも昨日の事のように鮮やかな情景としてよみがえるのは、自転車の旅なればこそ、であろう。

  

 今は長期の休みも取れず、日帰りか一泊の旅しかできない。それでも私の好きな日本の原風景の中を走ると郷愁がわいてくる。心が癒され、旅情が満たされる。日本の原風景、どこか懐かしい景色、子供のころ良く遊んだ里山、のどかな農村、潮の香りのする漁村・・・・・・
都会の雑踏と喧騒を離れ、さあ、走りに行こう。