2014年11月(補充三次の旅)
雄琴温泉は別の意味で、人口に膾炙しているが、琵琶湖湖畔の風光明媚なすばらしい温泉地でもある。この中で最も大きく由緒ある湯元旅館に宿をとる。
汗臭いジャージ姿、蓬頭垢面の我々には凡そ似つかわしくない高級旅館だ。まったりと浸かる温泉は非日常との邂逅、ゆらく湯煙に身も心もいやされていく。羽化登仙の宴に、近江牛懐石の豪華な食事が錦上花を添える。あげくはラウンジに乗り込んでのカラオケ三昧。これは初めてのことで大いに盛り上がった。ちなみに私はラバウル小唄をとうとうと歌い上げる。
さてここで恒例のメンバー紹介、と言ってもいつもと同じメンバーなのであるが…。
まずAKBを歌った浅野先輩、パワーとテクニックを兼備した走る黄門様である。今回、夜の部で意外な性癖が露呈した。まあ紙面にするのはやめておこう。言わぬが花である。
そして我が桃李成蹊の盟友T橋先生。苦節十年、面壁九年、石の上にも三年、実質一年、臥薪嘗胆の日々でしたね。雌伏一年待った甲斐がありましたね。チェッカーズの歌も音吐朗々と響き渡りましたね。
地元関西より参加のミッキーさん。今回も立派な布袋腹を見せてもらった、その心境やいかに。仏説摩訶般若「腹見た心境」である。渋い声で哀愁のカサブランカを歌うが、おなかがかさばらんか
そして私ことドクターK。今回の旅は10月の予定だったが、なぜ寒く日も短い11月になったのか? ここで11月(november)になった理由をのべんばーいかんですね。実は青の9号さんが急に参加できなくなり、私の都合を優先させてもらい11月になったのである。まぁすったもんだがあったもんだ。しかしながら11月の旅もまたいいものである。晩秋の風情にノスタルジアを感じ、黄昏ゆく夕暮れに旅情が深まり、秋の夜長の静寂に人恋しくなる。
11月3日(雄琴〜大津〜京都〜大阪 120km)
2日目の今日は琵琶湖湖畔を走り、堅田の浮御堂、安土城址、琵琶湖大橋、近江大橋、大津、京都そして新大阪へと長丁場である。最後は淀川のサイクリング道路で日が暮れてしまった。漆黒の闇の中をひたすら駆け抜ける。4人で暗くを共にする。4人中3人が灯火している。種田三灯火か。所々に張ってある侵入防止のワイヤに引っかかってこけんようにしよう。沽券にかかわる。もし「落車やのう」とこけてしまったら、ばんそうこうを貼ろう。ばんそうこうとかけてナイトランと解く。その心は晩走行します。ナイトランだけど、意外と皆、楽しそうである。誰も泣いとらんのです。いつものようにそんなことを考えているうちに、大阪市へ到着。発車時刻が迫っている。さあ急ぎ魔性の女。