ある方に紹介していただいたお店で、米焼酎の吟醸香の話をしていたら「日本酒の味がする芋焼酎があるんですよ」と、ご主人が出してくれたのがこれ。
まさかね。半信半疑で湯割りを口に含んで驚いた。ちゃんと吟醸香があって口当たりが超辛口の日本酒そっくり。もちろんじっくり味わえばイモ独特の風味が見え隠れしますが、薄めの湯割りなどだと騙されっぱなしかも知れない。ただし、湯割りの仕方を間違えるととんでもないキャラメル香が出てくるので細心の注意が必要です。
酒造会社OBでもあるご主人でさえ、なぜこんな味わいになるのか分からない、とのこと。もちろん他にはありません。
市来のごく一部でしか飲まれていない超ローカル銘柄ですが、まだまだ知られていないので普通の値段で手にはいるそうです。
それにしても、驚いた。人並み以上に飲んでいるつもりでしたが、ただ単に量を飲んでいただけ、ということを教えられたですよ。
σ(-.-)
大黒 松ア酒造合名会社(鹿児島県いちき串木野市大里232番地)
2008/6/20

ワインソムリエ・田崎真也が「うまい」と言って人気が出たという。いかにも今風の人気の出方をした焼酎です。特にこの「無濾過」は、風味とコシがあってまろやかでよろしい。ちなみに蔵元はソムリエと同じ「田崎」。田崎真也のご両親は確か筑後(瀬高)のご出身ですが、どっかで関係あるのでしょうか。
それはさておき、「大黒」と「七夕」は、ともに同じ旧市来町に蔵があります。「大黒」は山沿い、「七夕」は比較的海に近いところですが、距離にして1kmほどしか離れていないんですわ。
「大黒」が特殊と言ってしまえばそれまでですが、前に紹介した「寿」と「八幡」同様、同じ土地で育ってもこれだけ個性が違うんですねぇ。
たなばた(七夕) 田崎酒造株式会社(鹿児島県いちき串木野市大里696番地)
2008/6/20

割り水に悩む・1
芋焼酎は和水しておくと味が馴染んでグンと美味しくなります。一番良いのは、蔵元が使っている水と言われています。当たり前ですわな。蔵元だって、造った原酒を和水してアルコール度数を調整してからしか出荷できないわけでありますから、同じ水さえ手に入ればそりゃぁ一番良いでしょう。
ですが、これはほぼ不可能に近い。仕方がないので、できるだけ近くで採れるミネラルウォーターを探すことになります。でも福岡じゃぁ鹿児島の水、なんてなかなか見つかりません。(あるらしいんだけど根が無精なので真面目に探していない)
最近使っているのが写真の「霧島の水」。
宮崎県小林市の会社が、生駒高原で採取した水、との触れ込みです。硬度77mg/Lとごくごく標準的な中軟水。若干炭酸っ気があるのかな? 
これがなかなか具合が良くて、かなりまろやかな感じにできあがります。東国原君の下手くそな似顔絵付きのラベルは何とも垢抜けませんが、近くのスーパーで2L100円以下と超お買い得。
さて、南泉を割りましょうかね。
霧島の水 生駒名水株式会社(宮崎県小林市南西方生駒7745-4)
2008/6/27