薩摩半島の北西、ほとんど熊本県境近くに位置する長島町の5つの蔵元が共同瓶詰めして出荷している焼酎。
甘味が強く、しっかりとした焼酎で隠れたファンも多いと思います。それに意外に手に入りやすいんですね。
鹿児島勤務を終え、福岡に戻ってしばらくは南泉が手に入りにくかったこともあり、これと白波ばっかり飲んでいたような気が・・・・。
ただ、ここ2,3年、何回かガサついたのに当たってしまいご無沙汰しております。
どっかで品質管理が悪かったのに当たったのではないかと思いますが、本来うまい焼酎のはず。
がんばれ! 島美人。
ヘ(^o^)/
島美人 長島研醸有限会社(鹿児島県出水郡長島町平尾387番地)
2008/6/27

先日、知人から紹介されて初めていただく機会がありました。これは辛い。イモの油分がしっかり舌に残って強烈です。
飲み慣れると、標準的な芋焼酎は飲めんだろうな。実際、これの地元の人は「●波なんか飲めん」と言うそうな。●波だって、今流行のロックが美味しい類の焼酎ではありませんけどねぇ・・・・・。少なくともファッションで飲める焼酎ではないですな。地元の人以外だと、よほどののんべいじゃないと・・・・・。
\(^^\) (/^^)/
町村合併のおかげでさっぱり分からなくなっちまったけど、薩摩半島北部、紫尾山(1,067m)の麓、宮之城・平川温泉の酒です。
宮之城といえば竹の産地ですが、芋焼酎を青竹に入れてしばらくおいておくと竹の香りが爽やかで大変飲みやすくなります。
宮之城には何度か仕事でおじゃまして、竹に入れた焼酎をごちそうになった記憶がありますが、最近はそういう飲み方をしないのでしょうか。
園乃露 植園酒造合資会社(鹿児島県薩摩郡さつま町平川1397-1)

2008/6/27


三伊佐・戦国の酒飲み
薩摩半島北端、熊本県球磨地方と接する大口市と菱刈町を総称して伊佐地方と呼んでいます。ここにある3つの銘柄(伊佐錦は11の蔵が協同出荷しておりますが)はどれも良い香りと爽やかな口当たりが特徴で、大変上品な焼酎です。
1954年、大口市にある郡山八幡神社の本殿(国指定重要文化財)修理の際、頭貫(かしらぬき・柱上部に横に渡す補強材)上に宮大工の落書きがあるのが見つかりました。戦国時代、永禄2年(1559年)の大修理のものらしく、
「其時座主ハ大キナこすてをちやりて一度も焼酎ヲ被下候 何ともめいわくな事哉」
「座主は大変けちで、一度も焼酎をごちそうしてくれなかった。何とも困ったもんだ」
というほどの意味で、いつの時代にも酒飲みってのはねぇ…。
(-_-)閑話休題(あだしごとはさておきつ)。
これが焼酎の最古の記録らしい。ことほどさように鹿児島では古くから焼酎が飲まれていたことがわかります。
さて、四半世紀も前でしょうか。東京で突如、九州の焼酎の人気が高まり、第一次焼酎ブームとなりました。この時、バカみたいに高値が付いたのが「伊佐美」。爽やかな口当たりが焼酎に馴染みのない首都圏の人たちに受けたのでしょうか。
それはそれで構わないのですが、手に入りにくくなったおかげで抱き合わせ販売が横行、果ては品質に関係なくとんでもない高値での取引が当たり前の「プレミアム焼酎」という、最悪の慣行ができてしまいました。
今でも「伊佐錦」「伊佐大泉」は福岡でも1升2,000円以下で買えるのに、「伊佐美」はよほどルートがないと5,000円札が必要ですし、おま・・・・と、ここまでだな。
味?  個人的には「伊佐大泉」が口に合っているようです。 「伊佐錦」の白麹もいいですよ。って「伊佐錦」のCMに出たこと、あるんよね。かなり前だけど・・・・・。
伊佐大泉 大山酒造合名会社(鹿児島県伊佐郡菱刈町荒田3476番地)
伊佐美 合資会社甲斐商店(鹿児島県大口市上町7番地1)
伊佐錦 大口酒造株式会社(鹿児島県大口市原田643)
2008/6/27