毎年11月に発売されるさつま寿の「新酒」。甘く濃醇なフルボディのさつま寿の甘さをそのままに、少しだけ青くフレッシュにした口当たり。
さつま寿そのものというより、イモやブレンドの具合など別の商品、という印象を持ちました。
最初に封を切った時は、意外にアルコールの香りが強く感じたのですが、湯割りでいただくと全く別の顔が出てくるから面白い。飲んだのは和水して1週間ほど経過してから。試しにロックでも飲んでみましたがこれはピンと来ませんでした。湯割がよろしい。
ちなみに、さつま寿は意外や意外、ロックでもすんなりと飲めてしまいます。まぁ そんなもったいないことはしませんが。
さつま寿 旬 株式会社尾込商店南九州市川辺町平山6855-1
2009/8/1

義を言うな
篤姫酵母を使った「天翔宙」の蔵の高級品。
一瞬、熟れたイチゴのような芳醇な香りと甘さを感じた後にやや辛口のアルコールがじんわりと立ってきます。白麹が持つしっかりした甘さの中に黒麹にありがちな辛さが顔を出す。
最初の熟れた甘味は「天翔宙」と良く似た口当たり。全体的には指宿の焼酎らしい軽快な甘さのうまい焼酎です。
この焼酎、原材料や製法など一切公表されていません。「んなことよりも飲んでうまいかどうか。自分で判断なさい」ということらしい。
銘柄は覚えやすくていかにもうまそうな方が良いわけで、わざわざ長くて覚えにくい名前にしたのはそういう理由のようです。
真面目に焼酎作りに取り組んでいる蔵にとって、どっかの誰かのようにσ(^^;) いちいち講釈を垂れたがる風潮は、決して嬉しいものではない、ということでしょうな。
問わず語らず名も無き焼酎 有限会社大山甚七商店(指宿市西方4657番地)
2009/8/1

地元限定酒
涼しくなったので、こちらも再開。
焼酎をロックで飲むというのがあんまり好きでないので、夏場はどうしても消費量が少なくなりますね。そうはいっても、普通の方よりもほんの少し、多いとは思いますが。
で、細々と消費していたのがこれ「みなんかた」と読みます。鹿児島県内専用ということで、蔵元のホームページには紹介されていません。それでもネットが発達したおかげで県外でも簡単に手に入るのはうれしい限り。一般受けする味ではないので、プレミアも付かずごく当たり前の値段で買えます。
黒麹の無濾過ですが、さつま白波をうんと濃く、多少滑らかにした感じの味わいで、「こいごーい味」というコピーは、うまいな、と思いましたね。よく当たってるわ。
鹿児島には、この焼酎ばかりを楽しむ「南之方会」というグループさえあるといいます。愛されてますねぇ。
ところで、「南之方」とは蔵元のある枕崎一帯の旧名です。
南之方 薩摩酒造株式会社(枕崎市立神本町26番地)
2009/9/22