なんで今までなかったんだろう。って、これ見た時に思いましたね。
蔵で最初っから和水してくれた製品。どーせ原酒を水で割ってアルコール度数を調整するんだから、同じ水でさらに薄めてくれたら湯割りの手間いらず。そのまま黒茶家で温めたらいいんだから。
これは指宿酒造の標準酒「「利右衛門」を6:4で和水した製品。利右衛門の甘さと滑らかさがさらに強調された感じです。ただ普段、5:5の和水で飲んでいるものにとってはちょっと強めになってしまいますが、まぁそれぐらいなら許容範囲。
で、なぜこれが今までなかったかというと、逆に湯割りが普及してしまったためでしょうね。これは、湯割りだと飲みようがない。和水して黒茶家で飲もう、なんてのはごく少数でしょうから。
で、メーカーの思惑もどうやら別のところにあるようで、ホームページを見ると、水割りやロックなど、都会派の飲み方をされる人向けに企画したような印象を強く受けますね。
それはそれで、うまいので、いっこうに構いませんが。
(^_^;)
利右衛門そのまま 指宿酒造株式会社(鹿児島県指宿市池田6173番地1)
2010/4/3

強烈!
イモの油がべっとりと浮き、口にまとわりついてきます。知ったようなことをいう輩σ(^_^;)に飲ませると反応が面白いと思います。
重たくくさい、のではっきりと好みが分かれる焼酎でしょう。これを紹介してくれた仲間によると、年によって出来が違う、とのこと。これは小さい蔵にありがちなことなので、それもまた楽しみかも。
この蔵のある阿久根市からは、江戸時代に早くも焼酎を江戸に出荷して話題になっていたというエピソードが、鹿児島県酒造組合のホームページに紹介されています。今は、おかしな市長がいてマスコミとケンカしていますが……。(^_^;)
この銘柄「なまず」と読みます。別に淡水魚の鯰とは関係なく、氏がで回すようにいた酒、という意味なんだそうな。
撫磨杜 大石酒造株式会社(鹿児島県 阿久根市波留1676)
2010/4/10

この蔵の標準酒「あくがれ(在処離れ)」で紹介した東郷町(平成の大合併は地名がさっぱり分からなくなって嫌い!)の新進蔵の力作。
コガネセンガンを黒麹で仕込んだ常圧蒸留の焼酎ですが、上の「撫磨杜」同様、たっぷりと油を含んで大変コクの強い仕上がりになっています。ただ、撫磨杜ほど強烈ではなく、どこか優しさがありますな。
それに飲み進むにつれて油分が薄くなった気がして、持ち込んだ仲間に確かめたところ、最初の数杯はギトギトでたまらんかったらしい。
でよーく考えたら、混ぜんといかんのよね。どうしても油が上に浮くから。
ともあれ、同じ油分強烈な酒ですが、こちらの方が一般向きですな。
ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ
あくがれむろか 株式会社 富乃露酒造店(宮崎県日向市東郷町山陰辛212-1)
2010/4/10