辻褄:考えすぎると合うものも合わんごとなりますと>
週末ごとに行き当たりばったりで仕様を決めた報いで、予定していたブレーキが付かなくなってしまいました。
通勤短足2号のパーツはキャリーオーバーなので、ブレーキはセンタープルのマファック・ライド(MAFAC RIDE)。ところが何も考えずに「今度は直付けにしよっか」などと言ったもんだから「日本一速いビルダー見習い」N氏は、ブレーキ穴いらね、とクラウンをガンガン削って見事な形に整えてくれました。
ある日、N氏が「●◎(拙の本名)さん、どーも台座が付かんごとある」と相談を持ちかけてきました。センタープル直付けは台座がかなり高い位置に来ます。ブレーキを当ててみると、クラウンと接触します。
「ウーン、付かんことはなかばって、こりゃ、格好がね」
てなやりとりを見ていた社長
「なで肩のクラウンにセンタープルはラインが合わんめぇが。【】悪かぁ」
・・・・・・・(-_-)
最初っから社長を交えて仕様を詰めておけば、こげな迷走せんで良かとに、学習能力なし。ただし、学習能力はない代わりに「困った」とか「落ち込む」とかいう感情も持ち合わせていないのが強み。次の瞬間。
「んじゃ、カンチにしよっか。マファックのブレーキシューの手持ちがあと1ダースほどあるからクリテリウムやね。本体はデッドストックを目撃しとるんで心配なし、っと。台座よろしこ」
と宣い、社長もN氏も、居合わせた常連どももあきれ果てておりましたな。
2010/10/24

交代:サドルと●◎は古いほど良いか、新しいほど良いか。さてどっちだ?>
「辻褄」の続編、みたいな話ですけどね。
何となくミキストではなくダイヤモンド型フレームにして色はブリティッシュ・グリーンで。いざ組み始めると、これまで使っていたイデアル(IDEALE)のそれも幅広サドルは似合わない。
これもやむを得ずブルックス(BROOKS)B17に交代。新品もまだ手に入りますが、某ショップで不良在庫になっていた10数年前のものと覚しき一群から茶系で、一番革が厚くてしっかりしているものを強奪しました。ヤグラ+高級ビール1缶付きで10Kなり!
へ(^o^)/
ところでイデアルのサドル。ご覧の通り、サイドは広がってしまって何とも見てくれの悪いこと。この手のイデアルを使い込んだ欧米の写真を見ても同じようになってるので、これが普通なんだと思う(多分)。まだ使い込む前は、革もピンッ!と張って、プリプリつやつやしていて初々しかったのが、年を経るにしたがって(ピーッ!)・・・・・。
(^^;)アセアセ。
し、しかし、馴染んでからのイデアルの得も言われぬ乗り心地の良さ。しっとりと、あくまで柔らかく。
何でも新しいものが良いとは限りませんな。(フォローしたつもり)
2010/10/24

2度目の結論:結局私は講釈師>
フレームもパーツもすべて揃い、毎度お馴染みシャチョーにヘッドを圧入してもらったら後は自分でボチボチと。とのんびり構えていたらシャチョーがさっさと組み始めました。こやつに任せておったらいつになるか分からん。何より場所を取ってお客様の邪魔、と。
まぁその通りなので。(^^;)返す言葉がない。
でも、やってもらって良かったっす。
この手の骨董品、パチパチと出来の良いプラモデルを造るがごとくの最新パーツと違ってほとんど現物合わせでないと収まりません。
プジョーでちゃんと組めたから今度も、何て保証はなし。実際、プジョーでは素直に動いていた変速機がどうしてもトップに入るのをゴネたし、タイヤとフレームのクリアランスが微妙に変わったせいでマッドガードもそのままでは付かず、仕上がるにに3日ほどかかりました。自分でやってたらいつになったことやら。
ところで、割れたブレーキブラケットですが、どこからかマファックのデルリン製レバーが出て来て、これのブラケットが同じモノなので、速攻で入れ替え。無事に生き返りました。
毎度お馴染み、迷走、適当、行き当たりばったりでしたけど、そんなことを全く感じさせない素晴らしい出来映えです。
休日ごとに、某所の前に停めて事情を知らないお客さんに見せびらかし、最初っからこういうイメージだったような振りして講釈、垂れようと思っております。
2010/10/30
写真