MASI。数あるイタリアのチクリの中でも知る人ぞ知る老舗です。日本では、なぜか九州は福岡・南米商会が90年代から2000年代半ばまでオーダーを受けていました。発注する数は年間10本前後と決して多くはありませんでしたが、このフレームを何本も見ていると、自転車の奥深さ、面白さを改めて認識させられます。

2代目アルベルトに代替わりしたころの主力車種。スタンダードサイズのパイプを通常のラグでつないでいます。パイプはコロンバス531、終わり頃にはエクセルもあったようです。なので実質はグランクリテリウムと同じもの。ただ90年代初頭には、オーバーサイズパイプを使い始めてTIG溶接の「TIG・INTEGRAL」や内ラグ式の「3V・VOLMETORICA」等に移行したので、私の周辺の棲息数は意外に少なく、数えるほどです。しかしアルベルトがもっとも充実していた頃なのでモノは抜群にきれいですね。
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