MASI。数あるイタリアのチクリの中でも知る人ぞ知る老舗です。日本では、なぜか九州は福岡・南米商会が90年代から2000年代半ばまでオーダーを受けていました。発注する数は年間10本前後と決して多くはありませんでしたが、このフレームを何本も見ていると、自転車の奥深さ、面白さを改めて認識させられます。

90年代から2000年代にかけてのクロモリ主力車種。オーバーサイズの丸チューブをティグ溶接で製作しています。初期はフランスはエクセル製のパイプ。アルベルトはこのパイプを高く評価していたようですが、いかんせん供給に問題があったらしく90年代半ばには、デダチャイ「18MCDV6 HT」(通称デダチャイ・ゼロ)に切り替わっています。
エクセル製は大変疲れにくく、長距離が得意。それに比べてデダチャイ・ゼロは、シャキッとした乗り味です。それでも体に優しい柔らかさも持ち合わせていて、もはや力のないおやぢホビーレーサーにはぴったり(と思いますが)。

当時、南米商会からのオーダーはこれが中心だったのでかなりの数が棲息しております。

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