以前の記事 新しい記事
新しいパーツやメーカーの噂、非力なローディーの試乗記、複雑怪奇なパーツの互換性をクリアする方法etc・・・。自転車雑誌やプロショップでは相手にされないお話を集めてみました。随時更新します。
ただし、あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。安全のためには「裏技」はお試しにならないほうがよいか、と(^^;) 思います。
(2008/7〜9)

<King3 完成!>2008/7/7
king3-p-1.jpg (274957 バイト)九州ではまだ珍しいKING3。無事に組み上がり、先日お披露目と相成りました。
ご覧の通り、威風堂々、迫力は他を圧倒するものがありますね。このぐらいのサイズだとカッコイイねぇ。
フレーム単体で1kgそこそこ。カンパ10速+Hyperon&Bora、3tttのカーボンステム&ハンドル、という仕様で6.6kg程度。UCI規定にはバラストを200g積む必要がある、という自転車に仕上がりました。
で、乗り味は? というと、オーナーは年齢からすればとてつもないトルクを誇る某氏、なのですが「ひたすら硬い」とのこと。試乗した他の人によると(私はこんなでかいフレームよー乗りません)、TREKなどよりはるかにパリッ!としているそうな。
DE・ROSAといえばずっしりと重い硬さが印象的ですが、ちょっと違うのかも(まぁ強烈に硬いのは変わりないとして)。
ところでオーナーは、私よりほんの少し年下で、同じくDE・ROSAやワイヤ内蔵、などという言葉にトラウマを持っている世代。その両方を満たす、KING3にはすっかりご満悦の様子。
金額ではない、これが親父世代の自転車の選び方、なのだなぁと感心した次第。
m(_ _)m
他の画像

<ShimanoWH7850>2008/7/11
Campa、Fulcrumなどの攻勢に対抗して開発されたShimanoの新世代ホイールが、ようやく福岡でも入手できるようになり、朝練仲間が持ち込んでいます。
TREKに乗っているメンバーがそれぞれ試乗したのですが「踏み出しが軽い」「乗り心地がよい」「剛性が抜群」とベタ褒めでした。踏み出しの軽さは抜群の剛性感によるものでしょうが、アルミにカーボンを貼り付けた構造のおかげでしょうか、乗り心地と両立させているあたり、Shimanoは本気で造ってきたね、と話題になっております。
WO仕様前後で1500g弱と万能ホイールとしてちょうど良い軽さ。これで定価110Kちょい。圧倒的なシェアを誇るShimanoコンポには最高のチョイスでしょう。Shimano互換のホイールメーカーは真っ青だな。Campaもちょっと顔色が変わるのではないか?

<趣味のピスト>2008/7/21
2月に久留米競輪場で開かれた記録会以降、ピスト競技にすっかりはまった面々のうち、ひとりがピストを新調しました。
フレームはGHISALLOのアルミ。自転車部品等の卸会社の独自ブランド。もちろん台湾製ですが、シンもきちんと出て修正の必要なし。溶接跡もきれいに仕上げていてこれで70Kでお釣りが来る、という優れ物です。
だけど、いざ形になると、朝練メンバーが組むと何でこうなるのかねぇ。
(-.-)
前輪にZIPPのバトンホイール、後輪はCAMPAGNOLOのKHAMSIN。チェンホイールはCレコ・・・・。普通のパーツで組む、という発想のない人たちだこと。(^▽^ケケケ
ZIPPのバトンホイールは、シャフトの調整でフロントにもリアにも使えるというアイデア商品(何かアイデア倒れのような気が)。KHAMSINの中にパチンコ玉でも入れておけばでんでん太鼓みたく、とってもにぎやかなのではないか、などとからかわれておりましたが。
ともあれエアロ効果抜群なことは間違いなし。長い距離が得意なメンバーですので、次の3000mTTは多分、大幅記録短縮、間違いなし!
ですね。ヘ(^o^)/

<プチ試乗会>2008/9/14
朝練の拠点となっている南米商会にBRIDGESTONE ANCHORの最高級ロードモデルRHM9の試乗車が来ました。B社のご厚意で借り出すことができたそう。
朝練終了後に、メンバーが代わる代わるに試乗しておりました。借り出し期間が短いので本格的に乗り込むことはできず、ちょい乗り程度ですが、それでもメンバーの評価は大変高かったようです。
素直な操縦性、掛かりの良さ、硬いっちゃぁ硬いが手に負えないほどではない剛性。特にヘッド回りがしっかりしているのが印象的でした。個人的にはもう少し立ちが強いフレームが好きなのですが、この辺は好みの問題。私たちのような素人にも扱えるレンジの広いフレームで、造りの良さや精度では定評のあるANCHORですからイタ車やアメ車に互して選択肢に入れてよいと思います。
ちなみに、今では朝練メンバーたちの主力マシンはほとんどがカーボンフレームになってしまいました。この日もTREK(SSL、MADON5.2)、LOOK(595、585)、ORIAが勢揃い。次期マシンを物色中のメンバーは取っ替え引っ替え試乗して「みんな、こんなのに乗ってたんだ」とぼやきながら、どーもANCHORに落ち着きそうです。

カーボンフレーム修理>2008/9/28
7月に完成したばかりのKING3ですが、あるアクシデントでトップチューブが割れてしまいました。断裂するまでにはならなかったものの、そのままではとても乗れない状態で、納車間もない時期のアクシデントに、オーナーの落胆ぶりに声をかけるのもためらわれるぐらいでした。
何とかならないものか、とショップで色々探していただき、大阪の会社が修理を手がけていることがわかり、お任せすることにしました。
割れた場所を中心に15cmほどカーボンクロスを巻いて接着剤で固めてあります。その部分だけ太くなるのも仕方がないか、とも話していたのですが、ほとんど太さは変わりません。巻いたカーボンの両端を削っているのでしょうか、段差も分からないほどです。強度もむしろ上がるそうで、問題なく乗れるようになる、といいますから大したものです。
お願いした会社は、Atelier de Kijafa(アトリエ・ド・キャファ)です。以前、国内の有名メーカーに勤めていらした方が起こした会社で、これを見ると、カーボン製品のノウハウが豊富で、安心して任せられるという評判通りですね。これから塗装をしなければなりませんが、全塗装ではなく修理した所だけをやり変えることになりました。どんな仕上がりになるか、これも楽しみです。

トレールの大切さ>2008/9/28
BRIDGESTONE ANCHORの2009年版カタログに、何と、トレールについての説明と一覧表が掲載されています。
トレールとは、車軸中心とヘッドアングルそれぞれの延長線をタイヤ接地面に伸ばした際の値のことで、自転車の操縦性を決める一番大きな要素です。これが一定の範囲にないととても乗りにくい自転車になってしまいます。
小さいサイズの自転車では、トップチューブ長やフロントセンター(BB中心から前車輪中心までの長さ)との兼ね合いが大変難しくて適正なトレールを取るのに苦労します。
特にカーボンフォークが普及してからは、大きいサイズも小さいサイズも1種類のオフセットですませているメーカーが増えています。
小さいサイズはトップチューブが短い、フロントセンターはタイヤとペダルの干渉もあって極端に短くはできませんから、どうしてもヘッドアングルを寝かせることになる。
これで大きいサイズと同じオフセットのフォークでは、まともなトレールにはなりません。クセの強い乗りにくいフレームになってしまいます。
BSはちゃんと造っているから、堂々とカタログに掲載できるのでしょうね。
小柄な方は、ここまできちんと見てくれるショップを選びましょう。

以前の記事 新しい記事