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新しいパーツやメーカーの噂、非力なローディーの試乗記、複雑怪奇なパーツの互換性をクリアする方法etc・・・。自転車雑誌やプロショップでは相手にされないお話を集めてみました。随時更新します。
 ただし、あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。安全のためには「裏技」はお試しにならないほうがよいか、と(^^;) 思います。
(2010/4〜5)

性能は抜群だが…>2010/4/24
ここのところ朝練メンバーに人気の高いWOタイヤがシュワルベ・アルトレモ(Schwalbe Ultremo)。ミシュランもブリヂストンも良いけれど、さらにグリップが良くてしなやかなのに良く転がるとベタほめです。
私はチューブラーばかりなのでよく分かりませんが、両方とも乗るメンバーは「チューブラーに匹敵する乗り心地」とまでいいます。
問題は耐久性。トレッドの真ん中のバリ(?)が100kmも行かないうちに消えてしまうほどだから、ある程度予想はしていましたが、2000km台で真っ平らになってしまうようです。
右の写真、見事にトレッドが裂けてコードが丸見えになっていますが、これで3000km程度らしい。
抜群の性能を取るか、耐久性を取るか、悩ましいところでしょうな。
もっともチューブラー乗りから見れば、こちらは定番品でも10K(高くなったね)で4000kmは持ちませんから、3000kmで7Kなら我慢の範囲内、てか? (^_^;)

時代カーボンフレーム>2010/4/29
話題のグラファイトデザイン(Graphite Design)のメテオ・スピード(Meteor speed)に試乗することができました。
ゴルフのカーボンシャフトで有名な同社が手掛けた国産カーボンフレームです。
コースはいつもの朝練夏ショート80km。標高300m強の曲淵から糸島峠にかけての登坂と下りの後は、糸島半島を巡る細かいアップダウンはあるものの基本平坦コース。試乗車は53T×11−28TというギアのWO完組ホイール仕様。こげなギアは使いこなせない上にここんとこWOに乗っていないので感覚が分からん。そこで手持ちのチューブラー仕様ノーマルホイールに12-25Tのギアを付けて乗りました。50代半ば、多少絞れたとはいえ68kgの重量級ですのでどこまで参考になるかは分かりませんが…。
まず感じたのが乗り心地の良さ。路面の感触はちゃんとありますが振動のすべての角が丸い。
次に、ペダリングの際の抵抗感の少なさ。ペダルがスーッと降りてしまいます。糸島峠の最後の急坂で目一杯息を上げても傾斜が緩やかになると、再び加速することが出来ます。こんなん初めて。平地でくたびれてもしばらく後ろで休むと脚が戻るのがよく分かります。極論すれば脚を使わずに進めるフレームでしょうか。
また、フォークの性能の高さにも驚きました。斜度のきつい下りコーナーに入っても横、縦まったく安定したままオン・ザ・レール。いつの間にやらペースが上がって、下りのヘタは私には怖いくらい。
「しなりが瞬発力と瞬発力を生む」というのがメーカーの謳い文句のようですが、BB周りのウィップはほとんど感じません。フレーム全体の適度なしなり具合で、独特の推進力を生んでいるようですね。それでいてねじれる感じがないのもすごい。
とにかく様々な相反する要求をこれだけ高次元でクリアしたフレームは初めてです。

ヘタになる!>2010/4/29
上にご紹介したメテオ・スピードには、電動変速機が付いていました。南米朝練は年齢層が高く、機材に対しては相当保守的なこともあって、誰も手を出しておりません。店のお客様のを動かす様子を見物させてもらうことはありましたが、自分で動かすのはこれが初めて。
で、見る以上に変速動作の素早さは驚きですね。スイッチに触れた途端、変速している。カンパの「よっこらしょ」というタイミングに慣れきっているフロントなどは、ついぞ脚とシンクロさせることが出来ませんでしたな。
トルクのかかる場面でもお構いなし。急坂の途中でもストレスなしに変速できてしまいます。100分の1秒を争うレースでは大きなアドバンテージになること間違いなし。
などと考えながら走っておったら、変速の際、全くトルクを抜かずに踏み倒したままで変速している自分に気が付きました。レースなら大きなメリットだろうけど、30年前のフリクションだの「よっこらしょ」とご機嫌伺いながら変速せんといかん某旧型カンパばかり乗っている人間に、これはまずい!!
(^^;)

鋲を打ち直す>2010/5/8
通勤短足号のサドル(イデアル6)の鋲が1本飛んでしまいました。そうでなくてもあちこちが軋みだしているのが、いよいよギシギシが大きくなったので飛んだ鋲を打ち直すことにしました。
適当なサイズの鋲と留め具は、朝練仲間が見つけてくれました。鋲が打てるようにサドルレールを外さねばなりませんが、やったことがないので仲間とああでもないこうでもない、とひねくり回したあげく、すんげぇ簡単なことが判明。(^^;)
レールを締めているボルトを目一杯緩めてからボルトの頭をコンコン、と叩いていくといとも簡単に外れます。
んで、鋲をしっかり打ち直して、ボルトの頭を穴にはめ直してボルトを締めると出来上がり。
これで、革が伸びても張り直すことが出来るようになりました。

たかが2mmされど2mm>2010/5/8
先日試乗したグラファイトデザイン(Graphite Design)は大変印象的でした。んで某所に同社のフォーク試作品がなぜか転がっていたので、主戦のORIAでこのストレートフォークを試してみました。ORIAに付いているのはイーストン(Easton)EC90。オフセット43mm。グラファイトデザインのは同45mmと2mmだけ大きくなってます。
たった2mmですが、乗った感じ、明らかに立ちがマイルドになったのがはっきり分かります。直進付近でハンドルがほんの少し振れた時に、元に戻ろうとする挙動が弱くなり、ずっと素直な感じです。個人的には多少立ちが強い方が好みなので(<=変態)、イーストンで別に何ともなかったですが、一般にはこちらの方がいいでしょうね。
で、取り替えた結果どうだったか、というと、フレームとのバランスがいまいちだな、としっくり来ませんでした。フォークの反応が良すぎて、フレームがついていっていない、というか、そのへんのバランスに私の衰えた反射神経がついていけない。フォークとフレームのバランスと乗り手の技量、というところまで考えさせられましたですよ。

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