新しいパーツやメーカーの噂、非力なローディーの試乗記、複雑怪奇なパーツの互換性をクリアする方法etc・・・。自転車雑誌やプロショップでは相手にされないお話を集めてみました。随時更新します。
 ただし、あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。安全のためには「裏技」はお試しにならないほうがよいか、と(^^;) 思います。
(2012/3〜4)

締まらない話>2012/3/3
先にご紹介した復活チネリ1A。締め付けボルトはご覧の構造。
回り止めが付いていたオリジナルと違い根本の台形状になったスプラインがボルト穴に食い込む仕掛けになってます。製造工程はかなり省けるな。
ハンドルバーを差し込んで締めようとしたら回るばかりで全然締まらない。外して調べてみると根本の一番太いところの径9.4mm。これに対してボルト穴径は9.4mm。…(-_-)
これじゃぁどうやっても締まるわけはない。仕方がないから別のからボルトを外して試してみるとちゃんと締まりましたね。
こちらは径9.8mm…。
前のが不良品で例外なら、取りあえずいいが(ホントは良くない)、公差が0.4mmもあるってのなら大問題。(日本製では考えられん)
公差のうち径の小さい方だと食い込みが浅いから、多分、締まったように見えても何かの拍子にズルッ!といくのではないか? ステム本体もそんなに硬そうなアルミ使っているようにみえんし。
それに、このやり方だとボルトを抜き差しすると使っているうちに穴がザクザクになってしまいそう。一度食い込んだらボルトは抜かん方がいいね。個人的には使いたくない。(^^;)

超ミニジャージ>2012/3/10
チャンピオンシステム」でチームジャージを発注したら、こげなミニジャージがおまけで入ってました。
写真では寸法がわかりにくいですが、裄丈95mm 着丈150mm(何のことか分からない人は奥さんか彼女に聞いてね)で、うちのバカチワワでも入らんな。(^_^;)
調べてみると、ちゃんとした売り物。「ミニジャージ」という名前で定価¥1,050ナリ。他の製品と同時発注なら30枚から、単品だと100枚からオーダー可能、ということでたかだか30アイテムほどの注文に1枚付けてくれた、ってのは大サービスなのね。
ところで同社のサイズオーダーは、4X(XXXXL。レースカットでウエスト100cm)までですが、縫製工場(中国)のPacking Listを見てみると5X(XXXXXL)まで造れるようです。ウエスト120cm〜130cmで、合うジャージがない、とお悩みの方、お尋ねになってはいかがでしょう。

ホイールバランス>2012/3/25
今冬の福岡地方は、やたらと雨が多く寒い日が続きました。特に土日の度に悪天候に見舞われてろくに走れない。暇を持て余して普段やらんことをやろう、というわけではないだろうが朝練仲間がホイールバランス調整をやっていました。
リムの上に薄く貼り付いたようなのがバランスウエイトとして使った鉛箔。原理は自動車とまったく同じで軽いところを丹念に探り出してそこにおもりを付けるだけ。
リムによって継ぎ目を溶接で処理しているものや、アルミの中子を入れてくっつけているものもありますし、これにタイヤやチューブも絡んでくるのでどの辺のバランスを取ればいいか、ってのは現物合わせ、自動車のような便利な機械もないので勝負はカンのみ。
当人にコツを聞きました。
最初に何度も回して、軽いところを見つける。その際にハブベアリングの固有の癖が出ることがあるので、手でシャフトを回しながら探るんだそうな。軽いところに適当な大きさの鉛箔を仮貼りして、また回してバランスを見る。上で止まるところが決まっていればまだバランスが悪いので鉛箔の大きさを調整する…。これを繰り返すわけです。根気がないと続かんね。
忘れちゃいかんのが、メーターのマグネットなど走行時と同じ状態で作業すること。当たり前だけどバルブキャップとか意外に忘れそう。
で、まだまともに乗れていないので効果のほどはこれから。リクツではダウンヒルだけでなく高速巡航などでもスムーズに感じるはずです。

電動化の行き着く先>2012/4/7
カンパの電動変速システムがいよいよ発売とのこと。先日、福岡市でもショップ向けの説明会が開かれ、知人が参加しました。
感想はいろいろあったけれども、「やっぱりカンパ」とボソッっとつぶやいたのはどーゆー意味かなぁ(^_^;)。まぁワイヤハーネス内蔵が前提で専用フレームを使わねばならないとのことで、当分は触る機会はないでしょう。
シマノ、カンパ両陣営が電動化に踏み切ったことでトッププロたちのレースシーンは音もなく変速してアタックし合ういよいよシビアなものになりそう。
変速に電気の力を借りたら、次は何だろう。という話でしばらく盛り上がったですね。例えば回生ブレーキ。発生した電気はバッテリーに充電して変速に再利用すると。バッテリー容量をルールで小さく抑えておけばエコでいいじゃん。自転車らしく。
もう一歩進んで、ブレーキだけでなく下りを利用して電気を貯めて、ここ一番のアタックに電動アシストできるようにするというのはどーだ!
てめぇが貯めたエネルギーだ、勝負に使ってナニが悪い。すでに似たような仕組みを導入して堂々と「エコ」の試みと称している(笑止笑止)レースもあるし。
いぇいえ、いつもの妄想です妄想。でも、ホントになったらいやだな。

磨きチネリ>2012/4/15
復刻版チネリ1A。色々と不満はあるけれど、スチール系ロードバイクをこさえる際の貴重な選択肢のひとつ。
でも、あの白ぼけたアルマイトは絶対にいやだ! とおっしゃる方にこーゆー細工もできる、という話。写真のステム、見事にアルミ地肌で光ってますが、これが復刻版1A。
ステムをジップロックのような袋に入れまして、パイプ詰まりを解消する薬品、「パイプマン」てな名前で売っておりますが、をドボドボと注ぎしばらく放置。だんだんと液体が黒ずんできたらもみほぐし頃合いを見計らって引き上げればOK、なんだそうです。本人曰く「誰でもできますよ」。
その後、特別な仕上げはしていないとのこと。
なおあの薬品、苛性ソーダとか次亜塩素酸ナトリウムとかが主成分なので取り扱いには十分にご注意下さい。

親父さらされる>2012/4/21
あっと言う間に定員に達して締め切られた今年のツール・ド・国東のパンフレット。参加する皆さんに届いているかと思います。
で、中を見ると、なぁんか見たようなのが写真に写っているような。
拡大図がこちら
今や本物の爺ぶりが板に付いてきた誤字メをはじめ、南米朝練のメンバーが6人ばっちりと写っています。もう1人、写っているけど顔が隠れてしまって誰だか判別不能です。
それにしても、緊張感のかけらもない態度ですな、無駄に年を食っているせいか、単に夕べの酒が残っているだけかは判然としませんが…。
いずれにせよ、ライムグリーンの親父どもが全国区でさらされた、という次第。

ウールジャージ>2012/4/29
ある方から、ウールジャージをいただきました。
ご覧のMASIロゴの付いた古い、30年近く前の物でしょうか。
ほとんど傷みがなく新品同様です。
先日、良く晴れた風もない爽やかな休日、これを着て写真のMASI・GRANCRITERIMでサイクリングとしゃれ込みました。
ウールジャージは一見風が通って寒そうですが、保温力が強く汗もべとつかないので快適です。このMASIは乗り心地が良く疲れにくく体に優しい、まさに爺ぃのためにあるようなバイクです。メーターは付けていませんので、速度を気にすることもなく精神衛生上も大変よろしい。
で途中、年配のサイクリストと立ち話をする機会がありましたがこのマシンとジャージ、「うーん、渋いですねぇ」と感心(と思いたい。本当は「物好きメ」と思っておったのかもしれんが)したもらえました。
いただいた方に改めて御礼申し上げます。