朝5時起床、湯をわかしコーヒーを飲んで自転車を組み立てる。日本と台湾の友好にと日の丸と中華民国の旗を取り付ける。 6時半朝食、７時半出発。 高雄は人口280万都市、朝の通勤ラッシュと重なりいきなり原付バイクの集団に巻きこまれる。右側通行で交差点の右折は信号関係なしのようで飛び出しありなので気を使う。 まずは左営蓮池潭をめざす。小生の頭の中に入れた地図と少し違うルートだが北上しているので大丈夫だろうと思っていたら、ナビをチェックしていたINOU君の指示で右折すると目の前に湖、左営蓮池潭が見えた。龍の口から入り虎の口から出ると善人になれるといわれている「龍虎塔」に入る。朝8時半なのにもう観光客が来ている。日本人のカップルに声をかけられたので「台北まで走る」と言ったらびっくりしていた。 省道17号から省道１号経由で台南を目指す。郊外に出ると自動車道は広くバイク道もしっかり確保されていて走りやすい。 台南の駅にちょうど午前11時に着く。この駅は日本統治時代の1936年（昭和11年）完成で、門司港駅と似ているところがある。駅の売店を見るとなんと巻き寿司、いなり、にぎりのコーナーがあり2人とも寿司のセットをベンチで食べる。 台南のシンボル、17世紀オランダ軍によって建てられた「赤崁桜」に立ち寄りそこから10分ほどの「神農老街」に行ってみる。清代からの街のなごりがあり今も住居地区として落ち着いた雰囲気が漂う。
台南から官田までは省道1号、そこから県道171号に入り烏山頭水庫（ダム）へ。 台湾で最も慕われている日本人、八田与一（編者注：東京帝国大卒、日本統治時代、台湾総督府の土木技師として各地の水利事業を手がける。命がけの事業を成功させたこと、日本人、台湾人の差別をせず平等に扱ったことなどから今でも慕われている）が嘉南の灌漑事業のため数々の苦労を乗り越え1930年に完成させたダムである。 ダムの周囲は公園になっていて彼の銅像にはたくさんの花束が添えられていた。 烏山頭からは県道165号で嘉義へ、通過する街はすべてノスタルジーを感じさせられる。 嘉義の街中で少し迷うがINOU君のナビのおかげで無事宿泊地「嘉義商旅」に午後4時40分着。 ここはデザイナーズホテルで洒落ているしきれい。大きなベッドが2つあり、自転車も部屋に入れて良いとの事で大当たりだ。 すぐ近くの嘉義名物の七面鳥を使った鶏肉飯の店「噴水鶏肉飯店」で夕食とする。 あっさり味でいけた。値段は安すぎ。 まだ夕方6時台なので街を散歩して嘉義駅で列車の時刻表を購入。帰りにホテル近くのセブンイレブンでアルコールと氷の補給。今日からはツインの部屋で同宿だ。 飲んで反省会をしていつの間にか夢の中。
本日の走行データ D　132.8km T　6:03 A　21.8km/h
11月22日　（嘉義～西螺～台中　98km）
朝、雨が降っている。 しばらく待ったが止みそうにないので雨天用装備をして出発、15分ほどで阿里山森林鉄道の線路をまたぐ。一時間もすると雨はあがり快適な気温となる。 早朝の朝食だったので無性に腹が減り台湾のコンビ二「Ｈｉ　Ｌｉｆｅ」でストップ。 INOU君からカップ麺食べませんかと誘いがあったので、「猪肉」と書いてある濃厚スープのカップ麺にトライ。まあまあグッド。 昼前に西螺に到着。ここでも1940年ごろ建てられた洋風建築が軒を並べる「西螺延平老街」を散策、醤油屋が有名らしい。30分後ふたたび省道1号を北上、長～い渓州大橋を渡った。3kmはあったかな。 台湾の道路沿いで一番目に付くのは檳榔屋、ガラス越しに若いお姉さんがイスに腰掛けて色仕掛けで売ろうとしているのか？檳榔は噛むと口の中が真っ赤になり気分がＨｉｇｈになるらしい。 もうひとつ、日本と違って自販機を全く目にしなかった。 そこらじゅうにある看板は、大小色とりどりでけばけばしいのが多いが、自販機だけはこのまま無しの国でいてほしいものだ。 台中に入る20km手前で彰化の街を避け省道1号から最短で行く74甲に入るが、いきなり延々と続く登りになり「急がば回れ」を実感。台中の街中でちょっと迷いながら駅裏のホテル「企業家大飯店」に午後4時着。 このホテルは今回宿泊の中で最安値の2人で6,000円。それなりの古さだが寝るだけなら問題ないし場所はよい。 歩いて5分の台中駅に行く途中キーウイの入ったミルクシェイクみたいなのを飲んだ。 夕食は故蒋介石と家族が台中に来ると必ずここで食事をしたという「沁園春餐庁」（しんえんしゅうざんちょう）にした。ここの小龍包は絶品だった！！
本日の走行データ D 97.8km T 4:39 A 21km/h