福岡市在住の日隈優輔君(22)が、今シーズン、フランス・ノルマンディーのチームで走っています。大学に入ってからロードレースの魅力にとりつかれたH君。「絶対に本場フランスで走りたい」と夢を語ってくれたのが昨年夏。恒例の南米ヒルクライム前後でした。 
今シーズンは、国内の有名クラブチームで走り、一段ステップアップをという話が急転直下、フランス武者修行が実現しました。夢の実現に向けて、一生懸命に動いたのが実を結んだようです。後ろ向きな若者(だけじゃないけどね)がとかく話題になりがちなだけに、その前向きで積極的な姿勢は、くたびれたおやぢを久しぶりに爽快な気持ちにさせてくれました。
こういう若者がいることを、私なりに知らせたいとの申し出に、メールでのレポート送信を快諾してくれました。レースそのもの、レースを取り巻く環境、ヨーロッパの自転車事情etc・・・。ハードなスケジュールの合間を縫って知らせてくれる生の声は、きっと役に立つと思います。前のページからどうぞ

<2005/6/25>クリテリウム3連戦

アルプスから帰ってきた翌日からクリテを3つ走った。800キロの移動は非常に疲れる、車なので寝れないし…。しか〜し、なんでも楽しんでしまう僕は移動の車の中もピクニック気分♪
アルプスでは走れなくて落ち込んで元気が無かったが(監督に指摘されるぐらい…)一晩たてば忘れてしまった。
車の中のBGMは長渕剛(小峰選手提供)、謎のハードロック(鳴谷選手提供)、タイの音楽(僕の希望、BS宮澤選手提供)というなんともまとまりが無いBGM。
小峰は二十歳なのに長渕好き!桜島ライブバージョンを持ち込み万全の体勢。 そんなこんなで10時間800キロ。
の、翌日クリテリウム75キロ(1戦目)。 60周のレース、10周ごとに4位まで賞金がかかってる。20周のときに5位、50周に6位とぎりぎり獲れず…。疲れか…。そんなこんなでただ完走しただけになりました。
一昨日にロードレースをはさんだクリテ65キロ(2戦目)。
今回は中間賞金無しなので勝ち逃げを作るために一発のアタックが強力!それを逃がすまいとするからアベレージの速度が異常に速い!
今回は監督は来てなくてアニーがレースに連れていってくれて選手も僕とゴウだけ。 いい感じで走れていたが最終ラップのコーナーで僕の前の選手が落車!僕は歩道に逃げて助かったが僕のさらにアウト側から歩道によけた選手は止めてあった車に衝突! そのまま中切れでスプリントできなかった。
DAIHATSU Bonne Chance! Yusuke HIGUMA

で翌々日のクリテ60キロ(3戦目)
今回も途中で賞金ポイントがある。しかしも今回は家のすぐ近く(チャリで10分)でクリテなので応援がすごい! アニー、ルド家一同(フローランス、ルディビン、クロイ、ルッカ)、ルドパパ、ルドママ、ゴウ(疲れて今日はお休み)と勢ぞろい。しかもお祭りの一部なので観客も多い。
 賞金ポイントがあるが何週目に何位まででるのかわからない、フランス語を勉強しないと損だ!明日から真剣に勉強しようと思った(笑)。
とりあえずブザーが鳴った次の周らしい。 レースが始まってすぐは動けなかった、相当疲れてる、休養という休養はしていない。レースの翌日でも5時間乗ってたりしてその翌日はまたレースだったりもした。
でもしだいに動けるようになってきて、賞金ポイントも5周回づつあることがわかってきた。
ブザーが鳴った瞬間に今まで前に上がってこなかった、いかにもスプリンターみたいなやつが上がってくる。位置取りがうまくいった賞金周回で狙ってみた。 なんと1位通過!フランスに来てから中間ポイントやMG(マウンテンポイント)でポイントすらとれておらず、僕って一発のスピードに欠けるのではないかと思ってただけにこれは嬉しかった。
その後はラスト2周でアタックするもコーナーを曲がりきれず土手に落ちそうになったり焦ってるのがバレバレ…。一人で抜け出せてチャンスだったんだけど…。 で、いつもの集団ゴール。
このクリテ週間は相当きつかったけど勉強になり、いい収穫があった。 日本に帰る前の最後のレースはナショナル(旧エリート3)のレースを走ってきます。 このカテゴリーは日本のBR1よりもレベルが高く、自分自身もまともに完走できたのが4レース中1レースだけとかなり厳しいレース。 フランスで学んだことを生かせるように全力を尽くしたい。

DAIHATSU Bonne Chance! Yusuke HIGUMA