福岡市在住の日隈優輔君（２２）が、今シーズン、フランス・ノルマンディーのチームで走っています。大学に入ってからロードレースの魅力にとりつかれたＨ君。「絶対に本場フランスで走りたい」と夢を語ってくれたのが昨年夏。恒例の南米ヒルクライム前後でした。 
今シーズンは、国内の有名クラブチームで走り、一段ステップアップをという話が急転直下、フランス武者修行が実現しました。夢の実現に向けて、一生懸命に動いたのが実を結んだようです。後ろ向きな若者（だけじゃないけどね）がとかく話題になりがちなだけに、その前向きで積極的な姿勢は、くたびれたおやぢを久しぶりに爽快な気持ちにさせてくれました。
こういう若者がいることを、私なりに知らせたいとの申し出に、メールでのレポート送信を快諾してくれました。レースそのもの、レースを取り巻く環境、ヨーロッパの自転車事情etc･･･。ハードなスケジュールの合間を縫って知らせてくれる生の声は、きっと役に立つと思います。前のページからどうぞ

レジョナルの２日間のステージレース。土曜１２７キロ、日曜午前８９キロ、午後５１キロ。 レジョナルカテゴリーのステージレースはこれが最後らしい。
第一ステージ、今日はレース前の昼食をオーガナイザーが用意してくれて、それを食らいレースを走った！
フランスに来てからマカロニ＆パスタの食事が多い、あとチーズね。 今回はフランス選手の真似をして、僕だけ一杯、赤ワインをいただいた。他の選手は飲まないっていうか飲めないらしい。
BS藤野さん（今年もアンカーの教育システムに登録してるのでアドバイスを受けている）から「前半は落ち着いてレースをみて、中盤勝負」と言われていた。
そのためレース序盤は後ろにいた。 しかし、そろそろ上がったとこでレースをみようと上がった勢いで何故かアタックに反応してしまう…。 目の前で動くものを見ると反応してしまう…猫並みの脳しかもちあわせていないようです…。
で、今日もカウンターで７名が…なにやってんだかな毎度毎度。
しかし、今日は燃え尽きると決めていた！前週が発熱で不完全燃焼だったので今日こそは！ ガンガン、アタック！アタック！アタック！で追撃集団を自ら作ることに成功！
８名の追走集団は前を捕まえる勢いでローテーション、ボンシャンスでは鳴谷選手ものっている。 僕は足が攣りながら走っていた。しばらく後ろで休ませてもらいローテに加わろうと思っていたがフランス人の魔の手が…。
それは、足のある選手が後ろで中切れ、ある程度、集団から離れたとこでスプリントして集団に追いつく。これをやられると足の残ってない選手は一人取り残される…。僕を含む３名が餌食に…。情けない。
ローテを回らない（回せない）選手は容赦なく切られる、それがレース。言葉は悪いが日本のレースはなまやさしいなと思った。
結局遅れてゴール、鳴谷さんの話では追走は逃げに追いついたらしい。力の無さが悔しい。
その日の夜。 夕食のときもワインを一杯（もちろん無料）。隣に座ってるチームと話しながら楽しい食事だった。 食後、監督が「蟹がいた」というのでゴウと散歩がてら外に出たら玄関前に蟹が！しかもでかい！！ ヘルメットサイズの蟹がどこからきたのか目の前にじっとしてる。しばらく鑑賞した後、放置して近くの浜へ散歩。 後から聞いたら監督が浜で見つけてもってきたらしい…、ふだん普通な監督が突拍子もない行動をすると反応に困る（笑）浜から蟹を持ってくる監督の姿を思い浮かべると笑が止まらなかった！