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新しいパーツやメーカーの噂、非力なローディーの試乗記、複雑怪奇なパーツの互換性をクリアする方法etc・・・。自転車雑誌やプロショップでは相手にされないお話を集めてみました。随時更新します。
ただし、あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。安全のためには「裏技」はお試しにならないほうがよいか、と(^^;) 思います。
(2009/5)

<ペダルごと抜けた!>2009/5/1
ペダルを外そうとしてレンチをかけて回したら、何か手応えがヘン。普通、力が要るのは最初のひと回しだけで後はスルスルと抵抗なく抜けるところが、最初っから妙に抵抗が大きくヌルッとした感触のまま。レンチが1回転してもやぁな感触がなくならない。
ん? ちょっと待てよ、とペダルの根元を見ると、インサート部(ヘリサート、というのが一番分かりやすいでしょうが、これは商標登録されているので使いたくない)が浮いているではないか・・・・。
カーボンクランクのペダルシャフト受け部は、直接カーボンにネジを切るのではなくアルミ製のインサートを嵌め込んであります。これがペダルシャフトと供回りしてしまったという次第。こうなってはお手上げです。
インサートはどうなっているか、というとクランク側にネジ(正ネジ)を切り、接着剤を塗った後にインサートをねじ込んであるだけ。最近の接着剤は大変に強力ですから、ネジをきつく造っておけばまず抜ける心配はない、ということでこういう方式なのでしょうが、運が悪いとこういうこともあるのですねぇ。
しっかりねじ込みなおしておけば、走行中に抜ける心配はない、っちゃぁないのですがやっぱりトラブルの元なので、手当てをしなくてはならん。
近年のカンパパーツは正規購入であれば3年保証です。06年11月購入ですから、保証期間内。私は非力で走らず、パーツの扱いが丁寧な(?)ことには自信があるので、取りあえずSOSを出しておきました。

<新製品の波紋>2009/5/6
朝練仲間の一人が単身赴任することになり、帰省時用のロードレーサーを調達することになりました。予算200K程度ということで、105仕様のアルミバイクか何か、と考えていたらしいのですが、何とアルテグラ(ULTEGRA)SL仕様の当年型アルミ・カーボンコンポジットバイクがほぼその金額で入手できる、ということで即決。いや100Kは安いんだもんなぁ。かかりの良さと乗り心地が高いレベルで両立しているようで、大変満足しているようです。
で、ここからが本題
何でそんなに安く買えたのか。
原因はアルテグラにありました。4月(あれ?3月だっけ?)に新型6700シリーズを発表。2009年7月発売とアナウンスしています。
これまで夏前に発表して出回るのは早くて秋から冬。それを前倒ししたわけです。
何が問題なのか、ご理解いただけるでしょうか。
完成車メーカーや問屋、ショップなどはこれまでの商品サイクルで生産、在庫計画を立て、春のシーズンに合わせて、お客さんの要望に応えられるよう、品揃えをします。
シマノが今回、発表、アナウンスした時期、というのはちょうどその真っ最中、いや世界的に需要に供給が追いつかない現状では、真面目な所ほど、すでにパーツの手当てを済ませているでしょう。
そんな時に、新型、それも数か月後の発売とアナウンスしたらどうなる?
当然、待ちのお客さんが増えますからメーカー、問屋、ショップに至るまで皆在庫を抱えてしまいます。
実際、今回の新型発表で、あちこちの完成車メーカーが泣いている、という話が聞こえてきますし、ここでご紹介したような、半ば投売りも起きている。
つまり、シマノの勝手な都合で、業界全体の体力が落ちる、ということです。
シマノは、世界一の部品メーカーとして業界に君臨しているためか、わがままな振る舞いが多い、という話を良く聞きます。機会があればそんな話のいくつかをご紹介できるでしょうが、ともあれ周辺への影響すら考えないようなリーダー企業が、今でもある、ということです。かつてのシマノの懸命さを知る世代はこんな現状を信じたくはありませんが、こんな企業が業界のリーダーシップを取っているようでは先行きは暗いよ。
がんばれ! 台湾メーカー及びカンパ!
o(^-^)o

<@26Kのタイヤ>2009/5/24
「SOYO」は、大和紡績株式会社(本社・大阪)が製造する数少ない国産チューブラータイヤ銘柄です。競輪用タイヤを供給していることで知られています。
最近、ロード用超高級タイヤの製造販売を始めました(以前から通常品はありました)。競輪用と同じシームレス構造で、わずか220gと超軽量、値段も1本26,000円余りと大変高価な「競技用」タイヤです。
これを試す機会がありました。約50kmの平地基調、エアは指定のちょうど真ん中8気圧。ちなみに体重は68kg半ば。
で、結論から言うと、私には使いこなせないものでした。
私の常用域なぞ、せいぜいが30km/h〜40km/h。ちょっときつい登りになると10km/h+でヘロヘロ走っている人間ではとてもではないが、良さを引き出すことは不可能でした。
グリップが良く、スムーズに回る感覚は良く分かるのですが、荒れた路面で跳ねるのに、どこか腰砕けで引き摺るような感触が抜けない。とくに登りで重く感じるのはどうにもなりません。鏡のように滑らかで、小石など落ちていない平ったい路面ならいいだろうな。やはりこれは、「競技用」。もっと高い速度域で力のある人の使用を前提にしているのでしょう。いずれにせよ、持ち主にすぐにお返ししました。
m(_ _)m

<ウルトラトルク>2009/5/31
インサート部が抜けたカンパクランクですが、購入後3年以内だったため、無事にクレーム交換してもらえることになり、31日の朝練で初めて使いました。
かつての四角テーパーBBの製品はすでにない、ということで現行のウルトラトルクです。ご承知の通りクランクとBBが一体になっていて中央で結合する方式のもの。シャフトが太くなっているので剛性がかなり上がっているはずです。
乗った感じはまさにその通り。踏み出しがいかにもかかりが良く、これまで以上に力がダイレクトに伝わる感じがします。かなり硬いのではないか、と危惧していたのですが、最近になく調子が良かったせいか、たかだか70km程度では心配するほどではありませんでした。ともあれ、これでひと安心です。

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