2008年夏
hirata2008-map.gif (71862 バイト)日本アルプスを走破したした平田先生。今年は一転、平地に挑みます。梅雨明けが例年よりほぼひと月も早く、体力的にも厳しい中、名古屋〜大阪、紀伊半島を巡るコースに挑みました。
先生の体力が落ちる前に、こちとらアルコールにめっきり弱くなってしまい、いただいた原稿、写真、地図を処理する体力が不安です。ヘ(^o^)/どうかご容赦を。順次アップしていきます。
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8月15日(新宮〜南紀白浜143km)
早朝、自転車で速玉大社へ。友人は散歩ですでに到着していた。
ホテルで軽い朝食をして出発、紀伊勝浦より那智の滝を目指す。 7kmほどのゆるい登りでまだ8時台なので車も少なく快適だ。那智大社にお参りして暑くならないうちに先を急ぐ。
串本手前の橋杭岩で友人と合流。次は本州最南端の潮岬。ここから昼食のため車に乗り白浜方面に数km行くが、食べる所が見当たらないので引き返し、串本駅前のファミリーレストランに入ろうとするが今度は行列ができている。結局、旧道に入り地元の人が利用する食堂を見つけ天丼とざる蕎麦を食う。
当初の予定では、宿泊地の紀伊田辺を本日のゴール地点としていた。が、友人と「南方熊楠」の記念館に行く事で意見が一致してそちらに変更。 鶴見和子の本から熊楠を知った。
南方熊楠(1867〜1941)は 和歌山が生んだ博物学の巨星、民俗学の創始者。19歳から14年間アメリカ、イギリスなどへ海外遊学。 国内外に多くの論文を発表し、日本にミナカタありと世界の学者をふり向かせた。生涯、在野の学者に徹し、地域の自然保護にも力を注いだ。
南方の、鎮守の森を守るための「神社合祀令反対意見書」は、日本における公害反対運動の先駆的文献である。 エコロギーと申し…」と日本ではじめてエコロジーという言葉を使った人でもある。ともかく地球思考の超人と感じた。 しばらく彼について勉強してみようと思う。
白浜から車で紀伊田辺のホテルへ。 ここで昨年も一緒だった兵庫県からの友人S君と合流。 夜はまたまた大宴会。

本日の走行データ
T:5:59
M:56.9km/h
A:23.9km/h
D:143km

8月16日(紀伊田辺〜大阪 192km)
「アルティエホテル紀伊田辺」。ワンルームマンションみたいでホテルらしくないがお勧めです。
朝食がすばらしい。パンも卵料理もフレッシュ! GOODな朝食後、一人で出発。国道42号線で由良から県道24号線に入ったとたん10%を越える上り坂。
グッと耐えて下ってしばらくすると白色の石灰岩がエーゲ海(?)を思わすような白崎海岸に出る。 レストハウスで友人達と合流。今日は距離があるので先を急ぐ。この県道は一車線でアップダウウンが激しいが、景色はとても良い。
友人の車とはぐれてしまい、ともかく湯浅を目指していくと、交差点でばったり出くわす。昼食の場所を探す車について走る。 蕎麦屋でみなそれぞれおいしそうなのを注文。
「ここで別れるか」と言われたが、あつかましく和歌山まで荷物を運んでもらう事にする。二人は醤油や味噌を物色に行く(湯浅は醤油の発祥地)ので、先にスタート。暑いし車も混んでくる。
和歌山市近くになると渋滞してきて自転車の方が早いくらいだ。友人とは和歌山市内で別れ荷物を担いで残り70kmを粘る。岸和田あたりでパラリと雨が降ってくるが、レインカバーをしたらやんでしまう。 JR大阪駅までは分かりやすかったけれど、そこから新大阪駅まで直線でほんの数キロが自転車では大変な難儀であった。

本日の走行データ
T:8:40
M:58.4km/h
A:22.1km/h
D:192km

猛暑の中友人のサポートで単独自転車旅行とは違ったとても楽しい600kmであった。生き物が生まれて40億年。人の原型が生まれて500万年、文明を持ってまだ数千年。
人と自然と人工が一体化でき地球にやさしく生きられたらと願う。