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新しいパーツやメーカーの噂、非力なローディーの試乗記、複雑怪奇なパーツの互換性をクリアする方法etc・・・。自転車雑誌やプロショップでは相手にされないお話を集めてみました。随時更新します。
ただし、あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。安全のためには「裏技」はお試しにならないほうがよいか、と(^^;) 思います。
(2007/12〜2008/1)

<LYNSKEY Titanium Bicycle>2007/12/16
lynskey_01.jpg (260052 バイト)朝練仲間のオーストラリア人・路鳩が珍しいバイクを新調しました。
アメリカ・LYNSKEY社のチタンバイクです。Lynskeyは、1986年にチタン専門のビルダーとして出発しました。
当時のブランドは「LIGHTSPEED」でした。そう、あの「LIGHTSPEED」を立ち上げた人物です。事業が軌道に乗り、ブランドが確立した1999年、突然ブランドを売りに出し、業界から引退してしまいます。その後、何をしていたのかよく分かりませんが、2006年3月、再び会社を創立してチタンフレームの製作を始めました。
同じ人物が手がけるフレームなので当たり前なのかも知れませんが、LIGHTSPEEDに良く似た雰囲気を持っています。溶接の跡はLIGHTSPEEDよりもきれいで、工作精度が高く高級感があります。
このバイクは、メーカーから直接購入したといい、3Al-2.5Vダブルバテットパイプメーンでレイノルズのフォーク、クリスキングのヘッドセット込みで2,500ドル弱だったとか。
まだ日本には代理店がないので、直接オーダーを入れるしかありません。
http://lynskeyperformance.com/index.php
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<ホイールの相性>2007/12/23
かねてから、フレームとホイールに相性があるのではないかと、気になっておりました。狙いを絞って性能を特化させている最近の完組ホイールを取っ替え引っ替えしているうちに、こっちのフレームでは気持ち良く走れるのに、別のフレームだと何かもったりとした印象に変わってしまう、ということが度々あります。
以前使っていたFULCRUM RACING1は、LEMONDのハイブリッドフレームでは若干持て余し気味だったのが、ORIAのフルカーボンフレームだとシャキッとした感じに変わる。HYPERONは、MASIのアルミフレームだと踏んだ分だけしか進まない欠点がやたらと目立って乗っていて楽しくない。ところがLEMONDだとほとんど気にならない。そこでHYPERONとは正反対に平地定速巡航しかできないSHAMALをアルミフレームで走ったら相性が良いのではないかと、試してみました。
結果大正解。踏み出しからスピードに乗るまで、すんなり加速することができます。以前のLEMONDやORIAですら「ウンコラショ」つて走らないといけませんでしたから。これほどはっきり違うとは、想像以上です。重い登らん止まらん、とさんざ悪口を言われて鬼っ子になっておったSHAMALにも安住の地が見つかりました。(^_^;)
ただし試走した日は天候が悪く、足が売り切れるまで走っておりません。硬いフレームと重く頑丈なホイールの組み合わせで、へばった時にどうなるか、は、考えないことにしましょう。
m(_ _)m

<CORRATEC RT CARBON>2007/12/24
南米商会の試乗車「CORRATEC RT CARBON」で朝練を走ってみました。
今年からダイワ精工が取り扱いを始めたドイツのメーカーです。RTはラインナップの中級グレード、フォーク、ヘッドセット付のフレームで約250K。仕上げもきれいでなかなかリーズナブルな設定です。試乗車のホイールはDURA。他のパーツはどうでも良いですが、ここを手を抜くと印象ががらりと変わります。
冬の朝練は、3か所ほど緩斜面がある他はほぼ平地の約70km。まず感じたのは乗り心地の良さ。特にリアからの突き上げがほとんどない。それに比べるとフロントは若干ゴツゴツと来ますが、許容範囲。ヘッド周りがしっかりしているので下りも安心でしょう。
一番の驚きは、掛かりの良さ。コンッと踏んだとたんにストレスなくスッと前に出る。高速の持続性も抜群です。
メーターが付いていないので分かりませんでしたが、海岸沿いで飛び出した時は50km/h近い速度だったらしい。後で気が付いたのですが、フロント53Tなのに、15Tや16Tなんてギアを回してました。普段は48×17〜18あたりなのに。
ところで、カーボンフレームでは「硬い」と「乗り心地がよい」が両立します。体力があるうちは、往々にしてだまされるのよね。乗り心地が良いからどんどん行けるだろう、と思っていたら足が終わったとたんに強烈な「硬さ」が顔を出して、私程度の力では相手にしてもらえなくなる。硬いフレームは負荷のかかる場面では、きちんとトルクを掛けて踏んであげないと進みません。もともとトルクがない私のようなタイプはこれで坂を上るのはちょっと辛い。実際、へばった後の緩斜面で、全然前に進まないんだもん・・・・。「こら(え)ってっく(れい)」なんつて・・・・
m(_ _)mオソマツ・・・。
まぁ責任は自転車にはなくて、オノレの非力さなのであります。取り回しも素直だし、105仕様の完成車で340Kという値段設定はなかなかにお買い得ではないでしょうか。

<迎春準備>2007/12/29
一年間、文句も言わずに働いてくれた「通勤短足号」の労をねぎらって、チェンを洗ってあげました。
何せ、放ったらかしでしたから油に埃がまみれてゴワゴワ。チェン洗いは人によってやり方は違うと思います。私はご覧の通り。まず、容器にチェンを入れた上からパーツクリーナーをたっぷり吹きかけ、ガシャガシャと揺すって表面の汚れを落とし、新聞紙の上でさらにパーツクリーナーを吹きかけながら歯ブラシで内側の汚れをこさぎ落とします。途中、何回かウエスで拭ってやるとさらにきれいになります。
ただし、指先に汚れがひどく付いて爪の間など真っ黒になってしまいます。耐油性のゴム手袋か何か使わないと大変ですよ。・・・私は使っておりませんが・・・(^_^;)
スプロケットもパーツクリーナーをたっぷり含ませたウエスで掃除。見違えるようにきれいになったチェンのひと駒ひと駒にフィニッシュラインの赤キャップを差すと、いやぁ、新年を迎える準備が出来ましたね。
もちろん、フレームとリムもしっかり磨いてあげたのは言うまでもありません。

<見ぃつけた=スペア袋>2008/1/4
別の捜し物をしていてパーツ入れの段ボールをひっくり返していたら珍しいものが出てきました。
今はなきClementのスペアタイヤ用袋です。スペアチューブラーの収納は頭の痛いところ。クラシックなロードレーサーなら折りたたんでサドルの後ろにストラップで縛り付けますが、路面が濡れていたりすると泥ハネで汚れてしまう。使い古しのソックスでくるんだ上で縛る、という人が多いと思いますが、イマイチ格好がねぇ。
(-.-)
まぁチューブラーを使う人自体が減っているので仕方がないけれど、こういう洒落た小物がどんどん姿を消していますわね。残念な限り。
ちなみに高級品をスペアに使うのはお勧めできません。縛り付けているうちに中のチューブが切れたりくっついたりするので、使い物にならない事が多いです。スペアはゴムの厚い普及品に限ります。今のところビットリア・ラリーがいっちゃん良いみたい。
ところで、元々探していたものは?・・・・出てこんとですよ。これが・・・・。で、他にも出てきたものがあって、これが汚かったので磨き倒してみたりして・・・・。
これは別項で。
m(_ _)m

<無用の長物・・・・>2008/1/12
探しているものは見つからずにスペアタイヤ用袋と同じく、見つかったのがシリカのフロアポンプのフレンチ口金3個。
何で3つもあるんやろ? (-.-)
それはさておき、取りあえず汚かったので磨いたらそそそこ見られる程度にはなりました。
駄菓子菓子。我が家で使っているフロアポンプにはヒラメの口金を取り付けております。3Kを超える値段を取るだけあって、これは大変な優れ物で、レバーで口のゴムを締めるようになっているので、きっちり閉まって抜きやすくストレスなく空気を入れることが出来ます。
昔はシリカの口金は良かったのですが、いつ頃からか中のゴムが硬くなったのか漏れるくせに抜きにくくなってしまいました。
WOが普及しバルブにネジ山が付いたものが増えたので、シリカばかりを責めるわけにはいきませんがね。空気を入れ終わると中のゴムには高圧がかかってますから、ゴムがネジ山に噛むんですな。だから抜きにくい。ゴムを硬くして防ごうとすると、今度はチューブラーのつるんとしたバルブに填めると何か空気が漏れるような気がする・・・・・。
最近ではシリカもヒラメ式の口金を造っているようですが、発掘した古い口金など使い道があろうはずもなく、さりとてずっしりと重量感のある真鍮の塊。捨てられません。
(-.-)

<恐るべしMICHELIN!>2008/1/19
アルミMASIにSHAMALを履かせて以来、こいつを引っ張り出す日に限って天気が不安定です。途中、時雨に当たって濡れた路面を引き返すはめになったことが度々です。
で驚いたのが、MICHLIN チューブラーのウエット性能の高さ。しっかりと濡れてしまった路面では、グリップ感が薄れたり操舵感が微妙に軽くなったりするのですが、そういう感じとは無縁で安心して走れます。
トレッドパターンのまったくないスリックタイヤなので、見た目は雨に弱そうですが、正反対。ロードレーサーのタイヤほど細ければ、ウエット性能とトレッドパターンは関係ない、と理屈では分かっていても実際に乗ってみると新鮮な驚きです。
で、さらに驚くのが、見ての通りかなり年季の入ったタイヤなのにこれだけの性能を保っていること。
走行距離自体はまだ1000km足らずですが、履歴を繰ってみると(2001年以来全部記録しております)、何と2003年の装着! 室内の日の当たらない場所に置いていたとはいえ、硬化もせずにちゃんと乗れるだけでもすごいこと。
もう1セット、NUCLEONにも使っていますがこちらは実に2001年装着!先日ORIAに履かせて走りましたが特に違和感はありませんでした。
何せおっさんなもので、WOになじめずガチガチのチューブラー派。今はVITTORIAがメーンで、後はVELOFLEX。これまでにCLEMENT、CONTINENTALなども使いましたが、品質、性能ともにMICHELINが群を抜いていると思います。
でもこれ、もう手に入らないんですよね。本国でも造ってない? 
(-.-) ほしい

<40km/h Over!>2008/1/27
しょーもない遊びを思いついて造ってしまった通勤短足号ですが、4年を経過した今も、息災に朝な夕なに片道5.5kmの通勤に役立ってくれております。
週平均3回利用するとして年間ざっと1,500kmぐらい走るのでしょうか。一度正確に計ってみようとメーターを取り付けました。
650-35Aのブワブワのタイヤに30年も前のヤワヤワのたこ穴リム、たっぷりと横幅のある革サドル(BROOKS B72)に当然の如くストラップも何も付いていない両面踏みペダル(LYOTARD 460D)と、速く走ることはまったく考えていないコヤツでもがいたら、どの程度まで出せるやろか?といたずら心を起こして試してみたのが左の写真。平地ほぼ無風、スーツ姿でありました。
ギア比は40×15T、ケイデンスにして140rpm弱でしょうか。意外に出るなぁ、と思いましたが、このあたりの速度域になると足回りもフレームもヤワで入力が推進力にならずに逃げているのがよく分かります。私の力ではこれが限界ですね。通勤短足号が気持ち良く走れる速度は20km/hあたりまで。
ちなみに軽車両の制限速度は、道交法には記述されておりません。しかし概ね30km/hを超えて事故を起こすと責任割合が重くなるのが普通だそうで、こーゆーアホなまねは皆さんは、なさらないように。いくら飛ばしても誰もほめてはくれませんからね。

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