新しいパーツやメーカーの噂、非力なローディーの試乗記、複雑怪奇なパーツの互換性をクリアする方法etc・・・。自転車雑誌やプロショップでは相手にされないお話を集めてみました。随時更新します。
 ただし、あくまで「噂」と「裏技」です。眉にツバを付けてお読みください。安全のためには「裏技」はお試しにならないほうがよいか、と(^^;) 思います。
(2011/6〜7)

カメラ「総」入れ替え・2>2011/6/26
デジカメを買い換えた、って話を書いたところ、「「総」入れ替えっちゃぁなんね?」と。やっぱり細かいヤツがおるんですな。
とゆーことで、Fine Pix100を撮影した相方がこれ。
大柄なFine Pix100は、通勤時やロードで走りたい時に持って回るという訳にはいかないので、何となく小さいのも、と思わず手が出た次第。
LeicaのD-LUX5なるコンパクトデジカメ。W側f2.0とかなり明るい24〜90mm相当のズームレンズに1/1.63サイズのCCD素子で1010万画素というスペック。コンパクトデジカメにしては明るいレンズと大きな撮像素子なので、Fine Pix100ほどではないにしても、それなりの絵が撮れます。
カメラに詳しい方はご存じでしょうが、Leicaはパナソニックと提携しており、コンパクトデジカメは最上級品以外はパナのOEM。
なのでこれ、Lumix LX5なる製品のライカ版。それで値段は倍(^^;)。その分は名前代やリセールバリュー(パナは一回使うとタダ同然、これは8割キープ)代、付属で付いてくるPhotoshop lite版のダウンロード権代、などと揶揄されてますが、どうもそれだけではなく、ソフトウエアにライカチューンが施されているらしい。
で、個人的にはホントにそれだけか? という疑問も拭えずにおりますが。だって撮れる絵が全然上品なんだもん。

旧車再び>2011/6/30
年がら年中ショップを覗いていると、自転車を取り巻く世間様の動きが手に取るように分かります。
最近目立つのが、20〜30年程度前の自転車を「乗れるようにしてもらいたい」というオーダー。ここ数か月で結構な数を目撃しています。片倉シルク、丸石エンペラー、パナソニック、山口ベニーetc…最近のミーちゃんハーちゃんが飛びつくイタリアブランドではなく、70〜80年代の若者が手を出せた国産ブランドが圧倒的に目立ちます。自転車そのものがたとえ実用車であってもとても高価な時代、アルバイトや独身の頃の給料で手に入れたロードレーサーたちでしょう。
仕事に家庭に忙しくて遠ざかっていたけれど、昔は白い目で見られていた自転車遊び、最近はブームらしいし、また乗って見ようかな?というベテラン諸氏が増えたのは喜ばしい限り。
クロモリフレームの良いところは、こうして数十年経ってもそれなりに生き返らせることが可能なこと。そのせいか若い方が親父世代から譲り受けたクロモリ自転車を楽しんでいる、という話もちょくちょく聞きます。
ゴリゴリ踏み倒してスパスパ変速して、踏んだ瞬間に飛び出して、そんな最新鋭マシンも良いけれどチューブラータイヤのしなやかな乗り心地に身を任せ、ペダルに伝わってくるチェンテンションを噛みしめながらダブルレバーの変速を楽しむ。これはこれで極楽浄土でありますよ。

カーボンフレーム修理・2
LOOK566のシートチューブ。カーボンが巻き付けているのにお気付きでしょうか。これ、修理痕です。
いつぞやKING3のトップチューブ修理の話を取り上げましたが、今度はシートチューブ。KING3のはクラックだったのに対して、これは事故の衝撃でポッキリと完全に折れてしまったそう。さすがにカーボンを巻くだけでは強度が保てないので、アルミパイプの芯を入れて補強、表からカーボンで固定しているとのこと。これで不安なく乗れるそうです。以前は「カーボンはこけると終わり」と言っていましたが、様々な修理方法が編み出されてそれなりに生き返らせることができるようになっています。さすがにレース等では使えないでしょうが、普段乗りとして立派にご奉公するそうです。
ちなみにこれを手がけたのは工房赤松です。ここもカーボンの取り扱いに定評があるショップです。

リア・スプロケット交換>2011/7/13
通勤短足2号は時代錯誤の6速です(どっかで拾った(^^;)骨董品ハブを使っているから仕方がない)。福岡市西部の自宅から仕事場まで、普通に走ればド平坦なので、シマノ600の13-18Tという超クロスギアを使っていましたが、数年前から西公園経由、短いとはいえ含む激坂、なのでかなり無理をしておりました。加えて今夏は着替え一式をオフィスバッグとは別に持ち運んでいるため、衰えた脚力にずっしりと荷物が堪えます。
さすがに見栄を張っている場合ではなく、ちぃっとは楽なギア比のを、とストックを引っかき回して選んだのがDURA ACEの古〜い6速13-21T。6速ボスフリーはレジナだのエヴェレストだのゴロゴロ出てきて、最終的にサンツアーとこれとどっちにしようかな? と、しばし考えて、こっち! レシオは一緒だし特に理由はないけれど、何となく「今はなきサンツアーはまだ取っておこうかねぇ」というところでしょうか。どっちにしても6速ボスフリーなんて造ってはいないんだが。
早速使ってみると、まぁ軽いこと軽いこと。足がクルクル回りますな。
ただし、それなら体はきつくないか、というと、それとこれとは別で激坂は心臓に負担がかかる、ってのは変わらないんだよね。ただギアが軽い、つぅだけ。
(T_T)

One off Chopper>2011/7/16
何じゃこれ?
こーゆースケルトンの自転車はあんまり見かけませんが、「クランク・フォワード」と呼ばれる車種のフレームです。チョッパーつた方がイメージが伝わると思う。
思い切り足を前に投げ出してクランクを回す、という点ではリカンベントと同じですが、普通の自転車と同じようなところにBBが付くのが特徴です。サドルではなくハンモックのようなシートに座って漕げるため、腰や首の負担が少なく長距離を楽に乗れる、というコンセプトらしい。
で、オーダー主は頸椎を痛めてロードに乗れなくなったため、これをオーダーしたという次第。リカンベントを数台乗り継ぎ、今でも大変珍しいのを所有しております。
ご覧の通り、シート角35°(正確には知らんが)、ヘッド角60°、オフセット110mmetc…。パイプもヘッド用をダウンに、ダウン用をトップに、チェンステイはフォークブレイズを特殊加工して等々、大変手間が掛かっているフレームです。
ただ、強度や乗り味などは今後の検証に掛かっておりますので、これが最終形態というわけではなさそう。しばらく楽しめそうなので何かあったら報告します。
あ、これみて「ほしい!」つても、商品化は、多分無理だと思います。
m(_ _)m